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5. 第一次いいひと論争。

「いいひとってどんなひと?」

私は「いいひと」と称されて、
嬉しいと思ったことは、あまりない。

そういうひとって案外多いのではと思っているのだけれど、どうだろう。

言われるたびに小さな引っかかりをずっと感じていたので、
最近お気に入りの池尻にある焼き鳥屋さんに行ったときに
友人にふと尋ねてみた。
彼女も私のことを「いいひと」と称するうちの一人だ。

たとえば、
あまり親しくない人の彼氏・旦那の写真を見せられた時に多くの女性が使う、
「わぁ!いいひとそう!」は、
なかんずくコメントも浮かばず、否定しないための逃げの言葉としてのそれだと思う。
この場合、「優しそうでいいなあ〜。」も、類義。
こういう表現は、女性特有なのかな。

私のなかで「いいひと」という言葉には、このイメージが強くて、
親しいひとに使われると、私って特徴がないのかな、と少し悲しくなる。
だからこそ自分が誰かをひとに紹介するときには、なるべく使わないようにしている。

「いいひとってどんなひと?」

場面は焼き鳥屋さんに戻る。
ピーマンの肉詰めに鶏ハム、砂肝のオイル漬けと、
なかなか焼き鳥にたどり着かない多彩な肴を前に、彼女は即答した。

「いいひとは、悪いところの思い浮かばない、素晴らしいひとだよ。」

彼女の「いいひと」は、とても真っ直ぐな「いいひと」だった。
私の曲解が恥ずかしくなるような、正解の、「いいひと」。

「でもきえが嫌なら違う言い方にする。」と、
彼女が導き出してくれた答えが、
一度会えば、またすぐ会いたくなる「リピーターの多いひと」。

すごく良くないですか、「リピーターの多いひと」!
私はすごく嬉しくて、この言葉を大切にしようと思った。

言葉を尽くすって、すごく大事。
たとえ辞書に載るような正解の意味合いで使っていたとしても、
曲解されては伝わらない。

どんな「良さ」がそこにあるのか、そこに言葉を尽くす。

第一次いいひと論争、ひとまずこれにて閉幕。

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やおやは焼き鳥も美味しいですが、
おつまみの類いが抜群に美味しいです!
活気があって、わいわい話すのにもってこい。
ああ行きたい〜。

焼鳥 やおや
050-5597-7768
東京都目黒区大橋1-3-6

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