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健康オタクは七転び八転び

こんにちは、健康オタクです。
雨がザーザーしたり地面が揺れたり心身も落ち着かない昨今、マイブームにも多少の変化がありました。
蜜蝋推しは変わりませんが、大きさがより小さきものへ。
最近はボタニカル入りのチビろうそくが、一番のお気に入りになっています。

前記事にて自分だけが、押し押しに推していた品物です。
重さは約3グラム。小指の先ほどの大きさで点灯時間が短く、精製蜜蝋に練り込まれた植物の燃焼により、焚き火のように華やかに灯るのが特徴です。

気に入り過ぎて辛抱たまらず、booth登録分まで自家消費してしまった体たらく(お買い上げしてくださった貴方さま、本当に本当にありがとうございました! 未来永劫幸せが降り注ぎますように!)

その後猛省し、様々なミニろうそくを再度制作、せっせと灯し続ける毎日です。

先日練り込んだラインナップは、手元にあったセージと、実家の庭で採取したローズマリーを再挑戦。あ、パセリとタイムも着手したらスカボローフェアがコンプリートですね。今度やってみようと思います。

セージです
ローズマリーです

どのコも似てるけどちょっとずつ違う。
そして灯した時の燃えっぷりが豪快なのでした。

とーおきー やーまにー♩
ひーはーおーちてー♩

植物が生み出す香りが清々し過ぎてマジ焚き火。

特に燃え尽きた瞬間にあがる煙は、自身に昇天と浄化の意味を促します。セージに至っては悪霊退散間違いなしですが、どちらも強火が過ぎて、イメージは旅館で使われるミニ七輪の着火剤でしょうか。

万人受けはしなさそうなので、しばし自身の為に灯そうと思っています。
オノレの過去も未来をも、今世でウンと清浄したい。



***

それでも諦め切れないのが松葉入りです。盲目的に愛しています。
新たに作成した品を眺めます。

ニュー松葉


華やかさはないけれど、蜜蝋と真っ直ぐな葉のタッグは強く凛々しく、燃える香りも清々しい。
そこはかとない目出たさも感じてほしい。オタクは自画自賛に勤しみます。

ただし松葉もよく燃えます。松ぼっくりはキャンプシーンでは着火剤代わりにされているそうですし、室内や机上で楽しむからには、刺激は小さめ必須です。


練り込む松葉は、蜜蝋に練り込みやすいようハサミで短く細かくカットしています。
特に葉と枝の境目の小さな茶色い部分。短枝(たんし)というのだそうですが、その部分がまたエライこと燃える。松ぼっくり同様、危ないくらいパチパチと燃える。

……と言い切れるのは、こちらも試作をしたからです。
カットした短枝を眺めているうちに、廃棄するのが惜しくなったのです。

このコたちです


短枝を蜜蝋に練り込んだ時の雰囲気は、まるで雑穀餅でした。強面というか縄文時代ぽいというか生命力満載というか、とにかく勢いが既にあった。

点灯中は卓上手筒花火、室内キャンプファイアー。ずっと松の爆ぜる音がパチパチと鳴って、フィトンチッドだったっけ、山の気配が漂いました。沸き立つ炎に圧倒され続け、消灯後には思わず深呼吸をしました。

灯した感スゴかった。松の香りスゴかった。満足感と充実感も、最高オブ最高だった。
キャンドル業界で木芯が人気なのが、めっちゃ納得出来ちゃった次第です。

ちなみに木芯って? わかりやすい記事はこちら。

華やかなキャンドルが並ぶ記事を貼ってしまった。参考資料の筈が、マイ好みの地味さを際立たせてしまった。なんということでしょう。




***

他人様と比べたところで自身は幸せになれません。
マイペースは世界を制します。

健康オタクは蜜蝋をこよなく愛していますが、蜂蜜はもっと愛しています。
梅雨の晴れ間を狙い、評判の良い養蜂場の直売店にも出かけました。

でっかい瓶入り蜂蜜を購入しました。それから、念願の蜜蝋を。以前から何処かの直売店に行ったら必ず購入したいと、切に願っていたのです。

その直売店では、蜜蝋単体を可愛いカヌレ型に固めて販売しておりました。
そこで衝撃を受けてしまった。

カ ヌ レ 型 めっちゃ可愛い!

このコを溶かして加工だなんて、勿体無くて出来やしない。
なのでカヌレちゃんの真ん中に竹串で穴を開け、ロウ引きした芯を通すことにしました。簡単ろうそくの出来上がりー。

ラヴリー

直売店からやってきた蜜蝋さまはツヤツヤして綺麗。香りも醸されたような、ややスパイシーな気配がする。山奥の叔父が採取した蜂蜜も瓶の上がハニーワイン化していたけれど、このコもそうなのかしらん。

早速灯してみたら、

プリティー


香りも甘さの中に、そこはかとないスパイシーさが有ります。そうか、この蜜蝋さまはこういう個性なんだ。クンクンしながら灯火を眺めます。

そしてカヌレ型は何処からどう見ても愛らしい。

ワタクシは自家用の蜜蝋ろうそくはプリン型で制作しておりますが、一瞬カヌレ型の方がいいのかな? と迷った時期がありました。

蜜蝋キャンドルの検索をし始めた当初、最も目にしたカヌレ型。
焼き菓子カヌレの本格レシピでは蜜蝋を表面に使うので、キャンドルに転じた時の王道ぶりはダントツです。ロウが溶けゆくさまも、ナミナミな側面が際立って美しさをキープする筈。でも自分のキャラと好みは昭和レトロだし……と、随分悩み、プリン型を選んだ経緯があります。

並べてみました


灯してしまえばどちらも等しく美しいねぇ。

ふたつの灯火をぼんやり眺めていると、家族が某人気女優さまのインスタ記事を差し出します。
「丸いキャンドルがアップされてるよ。ウチのみたいに地味だ」
地味は余計ですよ。女優さまのキャンドルを、ハッシュタグから検索します。

したらば件のキャンドル、天然素材を謳い文句にした上流人気ブランドの素敵お品ではありませんか。上位互換ではございませんか。人気ブランドのタグが付いて、いっそう素敵に輝いて観える。

立ち位置の妙を、再びみたびと思い知らされたのでした。


でもどうあがいたトコロで自身は自身の道しか歩けないことも、オタクは既に知っているのでした。

金色の野に降り立つべし

マイペースがマイライフ。

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