ケープタウンのストリートでの出会い③ダンサー編
初めてのドレッドヘアはまさかの…
ケープタウンに来てから早1ヶ月が過ぎ、目的の一つであった"ドレッドヘア"をしにヘアサロンに向かった。
ドレッドヘアとはレゲエの神様『ボブ・マーリー』もしている髪型だ。髪を編み込み、さらにそれを捻ったりしてより太くしていく。
直毛の人がドレッドをする場合、パーマを当てアフロにして編み込んだりで10時間はかかる。😰
日本だと値段は4〜5万円はかかるのだが、ケープタウンでは6,000円とめちゃくちゃ安い。
朝からSeapointのヘアサロンに向かい、店に着くとおばさんが待っていてくれた。
彼女はドレッドを完成させるには2回来る必要があると教えてくれた。最初に編み込んで2週間後にもう一度来て完成だ。
そして編み込んでから1週間は頭を洗ってはいけないらしい。(これもかっこいいドレッドにするため!!)
さっそく席に座り作業が始まる。
おばさんは手慣れた手つきで髪を引っ張り、編み込んでいくが思ってたより相当痛い。
痛過ぎて涙が出てきたり、顔を真上に向け姿勢キープしたりとにかくキツい。
(ドレッドにするためや!我慢するしかない😭)
途中で何度かおばさんにキレそうになったが、さすがにやめた。(この時すでに機嫌悪い)
そして作業開始から4時間。ついにドレッドが完成!!!と思いきや、思ってたのと何か違う。
初めての髪型だから見慣れていないってのもあると思う。ただ…にしてもよ!!!
彼女は『2週間後にもう一度来たら完成だから、心配しないで』と何度も諭してくれた。
(まぁ…そやんな!とりあえず次までまた我慢や!
ドレッドへの道は遠いな🥺)
そのまま2回目の分の料金も払い、店を後にした。
ストリートダンサー達とダンスバトル!?
出来はさておき、ドレッドにしたと言う事実に機嫌は良くなり、海沿いを気分良く散歩した。
すると『I like your hairstayle!!』とお姉さんに言われたりと、テンションはさらに上がった。
(意外とイケてるんか俺!?)
そんな時、ふとノリのいい音楽が聞こえてきた。
近づくと辺りに人だかりが出来ている。
(ん、おもろそうやなー!暇やし行ってみるか。)
そこは海が見える広場でダンスのフリースタイルバトルが行われている最中だった。
所謂"ブレイクダンス"だ。
ダンサー達を囲んだギャラリーも音に乗っていた。
そこにいる人達はみんな個性的で、HIPHOP的なカッコ良さを持っていた。
僕はダンサーやギャラリーに目が釘付けだった。
するとNew eraのキャップを被った男の人が話しかけてくれた。
『お前イケてるな!お前もダンサーか?』
ありがとう!でもダンサーでは無いよ。先月から留学でケープタウンに来たとこやでー!
『なるほどな!今ちょうどダンスバトルの予選を、やってるんや!お前も参加したいか?』
いやーーーーー、やりたいけど俺は見とくわ。(まずダンサーのレベル高すぎて俺が入ったら空気ぶち壊しやん?恥ずかしいわ!)
『Oh,Ok!俺はトムって言うねん!よろしく!そこに座ってるんは俺の友達や!』
そう言って仲間達に僕を紹介してくれた。
(なんなこの人達!!誰にでも優しいし、服もイケてるし、もっとカッコよく見えるわ😂!)
色々話していくと、僕以外なんと全員がダンサーで、しかもRedBullのブレイクダンスバトル優勝者とかもいる本気(マジ)の人達だった。
しかもちょうど1週間前、ヨハネスブルグで行われたRedBullダンスバトルの優勝者が日本人だったこともあり、僕が日本人と言うだけで反応がすごい良かった。
僕はただただダンスを見て楽しんだ。
そのうちの1人がなんと日本で英語教師をしていて、今ケープタウンに帰省中だと言う。
そんな彼は予選の決勝まで残り、最後のダンスは泣きながら踊っていて何か熱いものを感じた。
そして彼は優勝。明日の本戦に出場が決まった!!
再び!!これがMojo Marketの楽しみ方!
予選も終わりどうしようかなーと迷っていたところ、トムが今から皆でMojoMarket行くけど来るか?と誘ってくれた。
僕は迷わずYes!と言った。
そのまま僕とトム、そしてトムの彼女と母親でMojoMarketに行きお酒を飲んだ。
土曜日だった事もあり、前に来た時よりも盛り上がっていた。
(ライブもやってるし、皆んな踊ってるし雰囲気最高やー!!)
またさっきの場にいたカメラマンの男は、ケープタウンの物価についてどうも気に食わないらしかった。
『ビール一杯375円!?ハッ?ヨハネスブルグなら150円で飲めるわ!!』と😂
僕は地元の人にしか分からない話を聞いて新鮮でとてもおもしろかった。
しかも日本から遠い離れた国でも、意外と話すことは一緒だったりなのがまたおもしろい。
そこから1時間ほどたち、トムの彼女が少し具合が悪くなったので先にトム達は帰る事になった。
トムは気を効かしてくれて、さっきのイベントを主催してる人たちの席へ案内してくれた。
席には先ほどめちゃくちゃダンスが上手かった男の子(ジュニア)とその家族。また別のダンサー家族と主催者のブランドンがいた。
ブランドンはRedBullダンスバトルで優勝経験もある超有名ダンサーらしく、日本にもダンスの大会で来たことがあるらしい。
また子供達はブランドンのダンススクールに通っていて、家族ぐるみで皆んな仲がいい。
それからウイスキーに火をつけストローで一気に飲む悪魔みたいなショットを飲んだり、イチゴ入りの甘くて美味しいお酒を飲んだりとにかく楽しんだ。
僕はかなり酔ったが、ブランドンは"みんながファミリーだ"と良く言っていたのを覚えている。
そして明日のダンスバトルの本戦も誘ってくれて僕は行くことにした。
ダンスバトル決勝!!
果たして誰が優勝するのか!!!
僕は翌日、Mを誘ってダンスバトル本戦を観に行くことにした。(いや、どんだけ仲良いねん😂)
会場は倉庫を貸し切って行われており、どうやらここは音楽イベントでも使われたりするらしい。
入り口でブランドンとジュニアが迎えに来てくれて中に入ると、既に大会は始まっていた。
大会はプロのダンサー3名が審査をする形で、色んなカテゴリー毎にバトルが進んでいった。
ブレイクダンス、2on2、3on3、house、キッズ部門があり、僕はジュニアと昨日一番かましていたドレッドヘアのダンサー、そして英語教師の3人に注目していた。
ドレッドヘアのダンサーとにかく独創的、かつリズムの取り方や動きが音楽にマッチしている。
彼は決勝でも圧巻のパフォーマンスで優勝した。
惜しくも敗れた準優勝のダンサーは英語教師の彼で、今回も感動的で表現溢れるダンスをかましていた!
ジュニアの出番が始まる。
少し緊張してるように見えたが、音楽が鳴り始めるとアグレッシブなダンスを見せて会場を沸かした。
そのまま彼は優勝し、僕はまるで親のように嬉しかった。
あっという間に大会も終わり、そのままW杯の決勝戦を見る事になった。
劇的な試合内容で盛り上がり僕とMはそのまま会場をあとにした。
ケープタウンのカルチャーなど知れて、とても良い経験が出来た2日間だった。
またブランドンは今度のクリスマスは何してるんだ?もし良かったら俺たちとクリスマスパーティーをしようと誘ってくれた。
後日、クリスマスパーティーでの出来事も書いていこうと思います!
ここまでお読みいただきありがとうございます!ではまた✈️
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