南アフリカ人の友達に英語留学勧められて、人生観変わった話。4.5
今回はいつもよりも、南アフリカのドープな部分についての話していこうと思う。
この話をするには、まず学校で出会ったベックという人物について話していかなければならない。
ある日15分ほど遅れて学校へ向かうと、バケットハットにオーバーサイズの白Tを着たカーリーヘアのアラビア系の男がタバコを1人で吸っていた。
なぜか分からないがお互い似た空気を感じて挨拶を交わすと、彼は『お前もこれか?』とタバコを咥える仕草をしながら聞いてきた。
その一言で彼が相当マリ○ァナが好きなんだと直感した。
彼はイエメン出身のベックと言い、サウジアラビアに住んでいるらしい。
同じ学校の中でもハイクラスに彼は在籍しており、英語も堪能だった。
彼とは意気投合して色んな話をした。
音楽の趣味も似ていたり、スケートボードをやってることも同じ。
ある日、マリ○ァナをどこで買っているのか聞くと、じゃあ昼休み一緒に行こうと言ってくれた。
ベックは『あんまりアラビア出身のやつには言わないでくれ、1人に言うと次の日には10人来るから』と耳打ちしてきた。
学校の裏口を通って綺麗な庭園を超えていくと、カフェやレストランが並んだおしゃれな場所に出てきた。
その一番奥に大麻植物の看板が掲げられているお店に着いた。ここに間違いない。
入り口横のインターフォンを押すと、ゲートが開きベックは奥の階段を上がっていく。
僕もベックに着いていくとそこには驚きの光景が待っていた。
さすが、合法な国。
マリファ○ショップ in CPT
店内に入ると入り口からしていた匂いがより一層濃くなる。
大きなソファが3つと窓際に腰掛け椅子があり、ソファの前にある机にはボング(水タバコ)や巻きタバコ用の道具など置いてある。
店内にいるほとんどの人は手巻きタバコを吸ってリラックスしている。
一度SeaPointにある別の店に行ったことがあるが、どちらかと言うと少し観光客向けな雰囲気があった。
しかしここは地元の人が集まる小さなカフェのような雰囲気があり、一瞬でここが好きになった。
ベックに案内されカウンターに行くと、小さなボードに"Outdoor""Green house""Indoor"と3つの項目ごとに種類と値段が書かれていた。
この3つの項目は効果の強さを表しており、Outdoorから順に効果が高い。
スタッフにどれがおすすめか聞くと、『サティバかインディカどっちが好きだ?』と聞かれた。
サティバはアッパー系で笑い上戸になる感じ。
インディカは逆にリラックス系で、寝る前とかに吸うと良い睡眠になりやすいと言った感じだ。
ベックはIndoorを頼み、僕はとりあえず真ん中ののGreen houseを選んだ。
僕らはソファに腰掛け、ベックは買ったものを砕いてトレイの上に乗せていく。
彼は今まで何本吸ってきたのかと思わせるほど、手際よく綺麗に手巻きタバコを作っていた。
そこから火をつけ吸い出すと、今までとは桁違いの匂いがしてくる。
(めちゃくちゃ美味しそうに吸うやん!匂いも良いしこの店は一味違うぞ)
ベックから貰ったタバコを吸う。
1.2.3秒…煙を肺に溜める。
すると今まで吸ってきた物が10円のチョコだとすると、今回のはゴディバの本店で出来立てのチョコを食べるくらいの差があった。
ケープタウンは路上でweedを売っていたりもするが、路上のは少し頭が痛くなったりする。
しかしこのお店で吸うものは一切頭痛も無く体調も良い感じになる。
時間はゆっくりになり、ベックと音楽について話したりチェスをしたりと遊んでいた。
彼はどこかボブ・マーリーの様な雰囲気を持っていた。
誰にでも優しく、心が澄んでいる。
しばらくすると小さな銅鑼をスタッフが叩きながら『Happy 420~!!!』と窓から外に向かって叫んだ。
この"420"とはいわゆる隠語で、昔の学生達が学校終わりにweedを吸っており、学校の終了時刻が4時20分だったからとの説がある。
日本でこんなことを叫べばすぐに通報が来そうだ😂
ダニエルとタツとの出会い。
このお店はそれ以降、定期的に通うようになった。
ここには色んなお客さんが集まる。
地元の人はもちろん、海外からのお客さんもちらほら。中には高校の教師だっていた。
しかし日本人は僕だけで他には誰も見かけなかったが、ある時ベックと一緒に行くとベックを見るなり『おぉー!久々やん!』と英語で話しかける人に出会った。
僕も話しかけるとなんと彼は日本人だと言う。
(こんな遠い国で共通の趣味がある子と出会うとは!)
彼もここで日本人を見るのが初めてだったらしくテンションが上がり、僕たちは久々に日本語で会話を始めた。
彼はタツと言い、岡山出身の23歳。
ケープタウンに来て7ヶ月を過ぎ、この店には3〜4ヶ月も通っている。
驚くことに僕と彼の好きなアーティストは同じで、学校も割と近く運命的なものを感じさせられた。
彼はケープタウンに来た初日にホストマザーの息子と仲良くなり、彼から色んなことを教わったと言ったがここでは過激すぎて割愛しよう。🫢
また別の日にはケープタウンが地元のダニエルと出会った。
彼はヒッピーの様な雰囲気があり、ジョニーデップのような大人っぽさもある。
彼は店で見たことのない道具を使ってweedを吸っていた。
『これはオイル状のものを火で炙って一気に吸うから普通のよりもきついんだ』と彼は教えてくれた。
彼はとんでもなくぶっ飛んだ男だった。
次回以降彼らの記事も書いていくが、出会ったきっかけはこの店だった。
ケープタウンに来て2ヶ月。
ここでの出会いが残り4ヶ月のケープタウン生活をさらに激しくしていった。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
次回もケープタウンの生活を中心に書いていこうと思います!
ではまた✈️
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