南アフリカ人の友達に英語留学勧められて、人生観変わった話。③ ケープタウンで休暇中。
ケープタウンに来てから1週間を過ぎようとしていた。
初めての週末はケープタウンで『Redbull Box Cart Race』が行われていた。僕は初日に会った日本人のMと待ち合わせて見に行くことにした。
『Redbull Box Cart Race』とは街中の地形を利用したコースを参加者自作の車でゴールまで目指すレースだ。
おそらくTVやCMで一度は目にしたことがあるかもしれない。
タイムも重要だがどれだけお客さんを盛り上げるかも大事!そしていかにビビらず走っていけるか!
2〜3日前からRedbullの宣伝カーが大音量で街を走っていたりと、お祭りムード一色だった。
当日は多くの人で溢れ、天気もよくとにかく盛り上がった!
学校の友達も来ており、初日に会ったブラジルの子もいた。
(うわっ!デリーや😆)
しかし、来て1週間なのにもう既に現地で出会ったであろう男性も横にいた。流石すぎる😂
レースは盛り上がり、僕とMはそのままケープタウンを巡る事にした。
Clifton2での出会い
RedBullレースも終わり、僕たちはビーチに行くことにした。
二人ともビーチはまだ行ったことが無かった。
ケープタウンは山と海が観光地としても有名なスポットだ。
僕たちはBokaapからClifton4まで行く事にし、海沿いをひたすら歩いた。
近くに着き、ビーチまでは細い階段を下っていく。そこはまるで今から美しい景色を見れるのを焦らしているようだった。
階段を降り、カーブを曲がっていく。
そして目の前に真っ白なビーチと広大な海がどこまでも広がっていた。
サマーシーズンという事もあり、日光浴やビーチバレーをして楽しむ人、家族連れなどで賑わっている。
長ズボンとTシャツを着たアジア人二人がただその間をひたすら歩く。少し異様な光景だ。
地元の子供達が大きな岩の上から海に向かって飛び込もうとしている。
おそらく度胸試しであろう少年達は飛び込むのを躊躇していた。
一人の少年が先陣を切って飛び込む。海中に姿が消え少し離れた海面から顔を出した。
Woah!!!!
雄叫びをあげて嬉しそうな表情を浮かべた少年は岩の上の友達に手を振る。
先に飛び込んだ勇者を見て躊躇していた少年も後に続いて飛び込む。
青春してるなー!そう思いながらさらに海岸沿いをさらに歩いて行った。
おそらく1時間以上はビーチを歩き、そろそろ体力的にもキツくなってきたがMはまだまだ元気そうだ。
僕はビーチの出口であろう岩場を指差し、あそこからそろそろ帰ろうかと提案した。
Mはまだ歩けそうだったが、僕の顔を見て察してくれた。
そのまま岩場を登ると、そこは行き止まりになっており岩場のスペースに10名ほどの女の子たちが遊んでいた。
『Are you Chinese?』彼女は話しかけてきた。
No,I'm Japanese!
『Oh,Okay!You are so cool!!』
(え、これなに?逆ナン?)本当にちょろい男だ。
ただハニートラップを警戒し(なんでやねん!)少し怖くなり戻ろうと後ろを振り返った。
すると別の女の子がMに肩を組み、半ば強引に僕の方へ連れてきていた。
これはまずいかも…そう思いながらふと気が付いた。ん?あれ?もしかして…
Mの肩を組んでる女の子がなんだか身長も大きく肩幅も広い。そしてやたらと筋肉質。
そう思い女の子たちの方を振り返る。
よく見ると彼女たちはビキニを着ているが、性別があきらかに女の子ではなかった。
おぉっ!!これもしかしてそう言うことか!?
パニック!これがケープタウン!?
彼女たちはさらに呼びかけてきたが、僕はNext time!そう言い残し、早足で元の場所まで戻った。
少し興奮しながらMに聞いてみた。
え、今のってそう言うことやんな?
『うん、そうじゃない?せっかくなら遊びたかったわ〜』
おぉっ!余裕あるな!!
『だってそうじゃん。俺は既婚者だし別になんもないよ。でもあべしは彼女おらんから遊べたやん』
やっぱりMは人生経験ちゃうなー。
そう呟くしかなかった。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
ではまた✈️
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