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大企業GMやMBAと計画的に積み上げてきた順風満帆なキャリアの先で、初めて「直感的に」飛び込んだスタートアップでの挑戦

Oishii Farmメンバーインタビュー。今回は、2024年1月にOishii Farmに日本取締役社長として参画した鈴木 正晴(すずき まさはる)さんをご紹介します。

2024年10月、Oishii Farmは日本での研究開発拠点であるオープンイノベーションセンターの設立を発表しました。その最前線で、事業をリードする鈴木さんのキャリア、Oishii Farm参画の理由、そして日本拠点にかける想いなどを伺いました。


これまでのキャリアについて

ー まずは、鈴木さんのこれまでについてお伺いできればと思います。学生時代は、どのようなことに取り組まれていたのでしょうか。

学生時代はラグビーに打ち込み、高校ではラグビー部キャプテンも務めていました。ラグビーに熱中する中で、その後のキャリアに通ずる経験もありました。

ラグビーはチームスポーツなので、チームワークやコミュニケーションの重要性を常に意識していました。これはその後のキャリアでも非常に大切にしてきたポイントです。また大学時代には、大きな怪我をして緊急手術を受けたことがありました。それがきっかけで医療の素晴らしさを痛感し、医療の重要性に強く関心を持つようになり、後にヘルスケア業界でのキャリアを歩むきっかけとなりました。

ー どのようなキャリアを歩まれて来られたのでしょうか。

これまで、計画的にキャリアを考えて行動してきました。新卒時には「事業会社で5年経験し、海外でMBAを習得する」という目標を立て、ほぼそのとおりに1社目で4年半経験を積んだ後、アメリカに渡り、デンバー大学でMBAを取得しました。

その後は、興味のあったヘルスケア領域でキャリアを積んでいくために、「まずヘルスケア関連の事業会社で経験を積む、そして経営陣と直接関わる機会を持つために5年ほどコンサルタント経験を積む、その後再びヘルスケア関連の事業会社に戻る」といった道筋を立てました。

描いたとおりに、大手外資系医療機器メーカーに入社し、アメリカオフィスで製品ポートフォリオ開発を担当。その後、日本での新製品で新製品を上市する際のマーケティングを推進しました。

次に、コンサルティング経験を積むために、デロイトトーマツコンサルティングに入社し、Life Science & Health Care部門を担当しました。ここでは、製薬会社や医療機器メーカーの経営戦略や組織改善、M&A後の統合などに携わりました。

当初の予定どおり4年半ほどコンサルタントとして経験を積んだ後、ジョンソン&ジョンソンへ。38歳の時に200名以上のメンバーを要する事業部門のジェネラルマネージャーに抜擢され、M&A後の組織統合や事業再生を担当しました。

そして直近では、西本Wismettacホールディングスにて、グルーバルでのヘルスケアの新規事業立ち上げを手掛けていました。

Oishii Farmに入社した経緯

ー 順風満帆なキャリアを歩まれている中で、Oishii Farmに出会ったきっかけはなんだったのでしょうか。

実は、CEOである古賀とは、デロイトトーマツコンサルティング時代に同じチームで働いていました。あるバイオ医薬品に特化した製薬企業向けプロジェクトを一緒に回すなど、関わりがあり、当時から「人を惹きつける存在」という印象を持っていました。

彼はその後アメリカに住んでいたため、なかなか直接会う機会はなかったのですが、ある日、そんな彼から「キャッチアップしませんか?」と連絡をもらい、カフェで再会することになりました。

そこで、古賀からOishii Farmの近況などを聞き、一気に引き込まれる自分がいました。私も新規事業立ち上げに多く関わってきたので、その難しさ、特にディープテックによる社会課題の解決の難しさを身をもって感じていました。しかしOishii Farmは、ただのテクノロジー企業に終始するのではなく、様々なコア技術を開発し、かつそれらを巧妙に組み合わせることにより一つのソリューションとして落とし込んでいる、というのを知り、「この会社は、本当に世界を変えられるのかもしれない」と感じたのを覚えています。そして彼が話した「オールジャパンとして日本の誇る優れた技術を集結させ、日本発の世界産業を創出する」というビジョンにとてもわくわくしました。

帰り際に「もし興味あれば」と言われるまでは、採用の文脈で話されていたことには気づかなかったのですが、そこで一気に興味が湧いてきました。そこから3週間の間に3回ほど古賀に会って具体的な話を聞き、さらにその翌週には一泊でアメリカのオフィスまで行き、翌週にはオファーをいただく、という急展開でした。

ー Oishii Farmに入社を決めたときは、どんな気持ちでしたか。

入社を決めたのは、純粋に面白そうだと思ったからです。

不安はもちろんありました。これまで計画的にキャリアを考えて、ロジカルに積み上げてきた中で、初めての直感的な決断でした。またずっと大企業で働いていたため、この歳になって未経験でスタートアップ環境に飛び込んで、フィットするのか...。

でも「やりたい」という気持ちが圧倒的に大きかったんです!

自分にとって、仕事選びでは、誰と何をやるかがとても重要です。「何を」という点に関しては、日本の技術を駆使して社会課題を解決するOishii Farmの事業を心から面白いと思っていました。これまでいたヘルスケアとも、短期で売り上げを上げながらも研究開発に重きを置くビジネスモデルという点や、人々の生活を支える・無くてはならない大切な商品を扱うという点でも、近いものを感じました。

ただ入社するにあたっては、「誰と」という点も気になったので、実際にアメリカのオフィスまで行って、経営陣やマネージャー陣と話しをさせてもらいました。COOのBrendanは、課題を解決しながら、物事を推進する力がすごい。CFOのJohnはとにかくスマートでリスクに対する感度が高い。他のみなさんもとても優秀かつとにかく情熱を持った”いい人”で、一瞬で「誰と」という点もクリアになりました。

ー 実際に入社してみて、どう感じていますか。

スピード感が半端ないと感じています。今回も、日本でオープンイノベーションセンターを1年ほどで建設する、という時間軸で進めており、スピードへの感度が非常に高いです。

さらに、強いメンバーが揃っていて馬力がある。マネジメントがとても強いから、ここまで成功しているんだと実感しました。
そして、やはり”いい人”が集まっていると感じます。入社時にはみなさん積極的に話しかけてくれましたし、普段から率先して助け合う環境があります。バリューの一つに、「One Team, One Fight」がありますが、それが自然とできているように思います。

日本拠点立ち上げにかける想い

ー これから日本拠点を立ち上げていきますが、どういう場にしていきたいですか。

組織づくりは、人が全てだと考えています。2人集まって2倍のアウトプットを生むのではなく、それぞれが連携し協力し合うことで、何倍、何十倍もの成果が出せるような組織を作っていきたいと思います。
特に、アメリカなど地理的に離れたチームとの連携は、難易度が高いです。それはジョンソン&ジョンソンで日本の組織をマネジメントしていたときにも痛感しました。離れていて、状況が見えないと、不安になってしまうので、アメリカとの密な連携も大切にしていきます。

また研究開発センターは、一般的にいうとコストセンターと認識されます。だからこそ、できるだけ早く新たな価値、つまりIPを作り出して、それを実装していきたいと思います。

ー どんな方にご入社いただきたいと考えていますか。

Oishii Farmの事業や方向性、取り組んでいる課題解決に対して、情熱を持った方にご入社いただきたいです。仕事は、大変なこと、辛いことももちろんあります。何かあったときに踏ん張れるのは、情熱があるかどうかだと考えています。これから先、たくさんの課題を乗り越えていかなければなりません。そこに一緒になって、全力で取り組んでいただける方にご入社いただきたいです。

また、まだまだ0→1のフェーズなので、自ら顕在およびこれから出てくるであろう潜在課題を探し出し、優先順位をつけ、その解決に向け自ら進んで取り組んでいける方がいいと思っています。

あとは、「できない」と言う思考を持たず、一見できなさそうなことでも如何にそれをできるようにするか、そこをとことん考え、解を出せる方が合っていると思います。できないと思ってしまうと、その時点で思考がとまってしまいますので。

そして最後に、自己だけを考えるのではなく、他人を尊重し、サポートできるような方がカルチャーにもフィットすると考えています。

ー 最後にメッセージをお願いします。

今まさに、日本拠点の立ち上げが始まったところです。0から立ち上げるタイミングに立ち会える機会はそうそうないので、とても面白いフェーズだと思います。そして、Oishii Farmの取り組んでいるサステナブルな農業は、日本のために、世界のためにもなる事業です。

このワクワクする瞬間を、一緒に駆け抜けましょう!

ミッションに共感し、新たな農業実現に向けて一緒に取り組んでいただける仲間を募集しています!

Oishii Farmでは、日本とアメリカの2拠点で募集を行っています。以下より詳細をご確認ください!