劇場/7月27日
「劇場」を観ました。
又吉さんの作品は「火花」を読んだきりで、この「劇場」の原作も「人間」も読んでいません。読みたくなくて読んでいないわけじゃなくて、読むきっかけが特になくて。
4連休だし、アマゾンプライムで観られるし、SNSで数人の知人がすすめていたこともあって、よし、観てみよう、と。
ネタバレになるから、感想を少しだけ。
松岡茉優さんがすごかった。
私、松岡茉優さんの作品って、思えば全然見たことがなくて、テレビでたまたまみたバラエティー番組にでていた(サンドイッチマンとひたすら歩くやつ)ときの印象しかなくて。
いやいや、こんなにすごい俳優さんだったとは。早速「蜜蜂と遠雷」観てみようと決心しました。(私はなぜこんなにも「万引き家族」を避けているのか、自分でも不思議)
終わり方がすごかった。
そうか。こうやって、終わるんだ。
この「終わり方」に感動。
原作を読んでみようと決心しました。(この映画を観たことで、わたしはいくつの決心をするのだろうか)
現実は、切ない。
映画はハッピーエンドで終わってほしい派(そんな派閥があるのかはわからないけど)です。現実って情け容赦なく現実なので、映画でくらい夢をみさせて、と思ってしまうのです。
「劇場」のエンディングは、半分「夢のよう」だけど、それに覆いかぶさる「現実感」があって胸を締め付けられてしまう。台湾映画の「あの頃君を追いかけた」を観終わったときの、こころの重さに似ている。(日本版は観ていません)
総じていうならば「さすが行定監督だよね~」って映画でした。個人的には、寝かせて観るより、旬の時期に賞味したほうがいい映画な気がします。
しかし、新作映画を配信で観るのは(アマプラなのである意味有料だとはいえ)ちょっぴり気が引けました。一日も早く、満席の映画館で映画を観られる日が来ますように。