海藻の専門家集団シーベジタブルと行く!潜り食べ学ぶ、海藻フィールドワーク
世界的に注目が集まる、海の植物"海藻"
日本の海域には約1,500種類を超える海藻が生息し、日本の海藻文化は世界で最も豊かとされています。
おむすびに欠かせない「海苔」、味噌汁の定番具材「ワカメ」、出汁界のエース「昆布」など、海藻は古くから日本の食生活になじみ深い食材のひとつとされてきました。
ただ、そんな日本でさえも、食卓に並ぶ海藻はワカメ・昆布・ひじきなど10種類程度。なんと海には食用になる海藻が1400種類以上も未知なる食材として眠っているのだそうです。
そんな海藻が今、世界から注目を集めています。健康や美容に寄与するミネラルやおいしさを構成する旨味成分が多く、海外の一流シェフたちが新たな食材としての海藻食に期待を寄せています。
さらに、海藻にはCO2(二酸化炭素)の吸収や魚の産卵場として生態系を守る役割があり、海の環境改善につながる海洋資源としても評価されるなど、とにかく様々な領域のプレイヤーたちが「海藻」の持つポテンシャルに熱い眼差しを送っているのです。
海藻について知ることは、海をはじめ地球環境について知ることにも繋がります。海藻から世界を見ると何が見えて、どんなふうに広がっていくのだろう。そんな問いとともに、私たちに海藻が持つ魅力や取り巻く課題、可能性を教えてくれた海藻専門家集団「シーベジタブル」とともに探求すべく「海藻フィールドワーク」を共同開催します。
本フィールドワークでは、海に潜り続けて45年の海藻博士・新井章吾氏や海藻の種苗生産か栽培方法の確立を担う研究者・蜂谷 潤氏とともに海に潜り、海藻の名前や特徴を教わります。また、食材として海藻の可能性を追求する石坂秀威シェフらによるお料理を味わう機会や、参加者とともに考えるワークショップを通じて、海藻を多面的に探求するフィールドワークをお届けします。
講師は、海藻の専門家集団「シーベジタブル」
今回の講師は、海藻の専門家集団「シーベジタブル」のみなさんです。
「シーベジタブル」とは?
合同会社シーベジタブルは、研究者から料理人まで各分野のスペシャリストが集まり、全国各地で海藻の基礎研究・種苗生産・陸上/海面栽培、さらには料理開発まで一貫した事業を行っているチーム。海藻が激減する海の生態系を豊かに育みながら、社内外の料理人たちと新たな海藻の食文化をつくることにも取り組んでいます。
今回ご一緒いただく講師陣のご紹介
この講義の特徴は?
海藻を多面的に探求すべく5つのプログラムから構成しています。
1. 海藻の生産現場見学
現場を訪れ、海藻の生産について学びます。静岡県西伊豆町は、シーベジタブルの海藻の生産・研究拠点があります。2022年6月頃から、西伊豆町の田子湾で海藻の生産を行い、2023年冬には小さな研究拠点を始動しました。
2. 海でのフィールドワーク
海に潜って、自分自身の目で海の現状を見つめ、生えている海藻の名前やその特徴について学びます。シーベジタブルの海面での生産現場を海の中から見ることで、海藻が海の生態系に与える影響を直に感じていただきます。
3. 海藻料理の食事会
地上の植物は探求し尽くされ、様々な栽培技術や調理方法が確立していますが、海藻の世界ははじまってすらいないものばかりです。過去から現在へと受け継がれる食文化を守ると同時に、新たな海藻食文化をつくることで、海にも人にも良い未来が広がっていると信じて日々活動する、シーベジタブルのテストキッチンによる海藻料理を食べていただきます。
4. シーウィードレクチャー
海藻は、これまで天然で採れていたため、栽培方法がほとんど確立されていません。近年、海藻が減少しつつある中で、シーベジタブルは、海藻採取・種苗生産・栽培技術等の研究開発を自社で行い、陸上と海面における栽培方法の確立から、海藻の新たな活用方法の提案までを一貫して担っています。シーウィードレクチャーでは、これらの取り組みの紹介の他、海苔や昆布など、海藻業界をリードする研究者の皆さんから海藻の現状や展望を学びます。
5. ワークショップ
海藻から考える"海藻視点"を用いて私たちには何ができるのだろう。そんな問いとともに2日間を共に振り返りましょう。
▼ 過去にシーベジタブルが開催した「シーウィードキャンプ」の様子を動画でご覧ください。
講義の行程は?
行程の詳細は?
■宿泊施設について
御宿あさか(https://oyado-asaka.com/)
※シャンプー/ボディソープ/コンディショナー/歯ブラシ/タオルはご用意しております。
■持ち物について
・アメニティ
・水着(海に潜る際にウエットスーツの下に着ます)
・着替え(動きやすい服装・防寒着)
・靴
・タオル(海からあがった時に使用)
・筆記用具(必要であれば)
・野外活動用のカバン(水着やタオルなどを持ち運ぶものを分けらるようにすることをお勧めします)
・ビニール袋(濡れた水着やタオルを入れるのにあると便利です)
・常備薬(車での移動が中心となるので必要な方は酔い止めをご用意ください)
・現金(電子マネーを使用できるお店が少ないです)
■その他
フィールドワークでは、海に潜ったり、乗り合わせての移動があったりします。ご質問がありそうな内容をまとめましたので、荷物の準備や服装の参考にしてください。
◉パッキングについて
Q. スーツケースでも大丈夫でしょうか。
A. スーツケースでも、リュックでも大丈夫ですが、移動車にも制限があるので、できればリュック等の方が好ましいです。
◉服装について
服装は自由ですが、動きやすい服装かつ、以下ご参考にしていただくと良いかと思います。
Q. どのくらい着替えが必要?
A. 宿泊日数分とパジャマがあれば大丈夫かと思います
Q. 海に入ったあとに必要な服装は?
A. 当日の天候によりますが、海から上がった後は寒いです。着脱しやすい防寒着をお持ちいただいた方がいいかと思います。
Q. 靴に指定はありますか?
A. スニーカーをおすすめしています。サンダルやうおさんはあったほうが便利ですが、なくても問題ありません。
海藻づくしの2日間!
ご予約はこちらから
皆さまとをご一緒できることを一同楽しみにしております。
ご不明点、ご質問は以下よりお願いいたします。
お問い合わせ先:academy@oishii-mirai.com
▶︎ おいしい未来研究所とは?
一般社団法人おいしい未来研究所は、食から未来を創造するTHINK DO TANKです。日本が積み重ねてきた「おいしい」という文化的価値を多様な視点から探究し、食から未来を創造するための戦略を社会全体に提示・実践しています。「おいしい学校」の運営やラボコミュニティの運営、産官学共創プロジェクト、事業会社と連携した政策提案などを実施しています。