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辿り着けない、手に入らない

本当に誰かを愛したことある人は
どんなに望んでも求めても
相手のすべてを知り尽くし
手に入れることなどできないと、
不可能だってこと知っている。


お金や立場で異性をどうこうしようとか
嘘をつかれたから暴れるとか
肉体の欲望だけおしつけるとか
会っていない時間の行動を把握したいとか
そんなものは、プライドと自己愛を丸めたおにぎりみたい。
相手へのリスペクトは
真ん中にある梅干しの種くらいしかない。


相手の気持ちを時間を
欲しがって駄々をこねることは
自分の欲望をぶつけているのと同じ。
空々しいワガママでしかないことを
私はずっと昔に学んできた。

人と人は、100%理解し合うことはなくて、
それでもそこまで愛せる相手に出会えたことは僥倖で、
他人にできることといえば
信じたり労ったり、
降り注ぐものを代わったり
なにかを手伝ったり
見守ってあげることくらいしか。


それとせめてこのまま
ずっと愛し愛されながら
そばにいられたらいいな
とか曖昧に願うこと。


愛だの恋だのの
そんなこんなは、
私にとっては
地球との関わり方にも似てる。


決して手に入れることはできなくて
所有することすらゆるされてなくて
だけどその恵みを自分のものにしようと
あの手この手で必死になる人たちがいる。
仮の世で、人なんてすぐに死ぬのに。

人間は単なる管理人、お世話係で
そのそれぞれ役目は
縄目やフラワーオブライフ
トーラスのようにぐるぐる回ってる。
だからそのために生まれてる。
そんなのホントは誰もが知ってる。

命は愛の行為から生まれ続ける。
命は所有できない。
管理もできない。

私たちはただ、出会って関わってる。
狂おしくてひたむきに関わってる。
身を任すこと、惜しみなく尽くすことが、
幸せじゃないはずがない。

ただ呼吸するだけで、与えられてる。
それはやはり、親たちの愛の証だ。
ずっとずっと「所有しあわない時代」
例えば先史時代いわゆる
縄文以前から
連綿と続いてきたものであり。
それが命のど真ん中だ。

私は、その太古からの
人と命と世界の関係を、取り戻したい。


だから、自分の中では、
セクハラの問題も、児童買春の問題も、
戦争もオスプレイもF35もAAV7も
マイクロプラスチックも、
動物の捕殺も
神社や宗教法人も、租税回避も
働き方や貧困の問題も、
皇族-財閥-金融も戦犯も、
イスラエルも株主も、
マスコミの凋落も、言論統制も
…それらの社会問題と

エコヴィレッジも玄米や大麦や味噌も、
勾玉も麻の葉も、パーマカルチャーも
龍神も神唄も地域社会も方言も
パワーストーンやパワースポットも
…つまり生き方の選択も

ぜーんぶ網の目のように
1枚の織物の中で繋がってる。


愛が試されてる。
手放し、惜しみなく
与えて尽くせるか、
あいまいなものをどれだけ赦して
信じられるか試されてる。
そこに宿るものは
きっと繊細だけど凜として美しい。

とにもかくにも
生命ってものすごくセクシーなのである。
…そんなことを、
椎名林檎の古い曲聴きながら思った。
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