家族日記#16 | 夜泣き
2024年11月11日。
糸はしゃべるように泣く。
近ごろの糸は、日中にお出かけしている時間がながいと疲れているのか寝るのがはやい。
だいたい7時すぎくらいから「うがっ〜」と口のはじをさげて頭をぶんぶん、顔をごしごしとこすり出す。
最近見つけたとてもいい寝かしつけ方法は、すこし大きめのパーカーの中にまるごと糸をくるみ、糸の足はスウェットのズボンの中にいれて糸をぽかぽかな状態にすること。
ファスナーを少ししめて暗くするとお腹の中を思い出すのか、5分くらいであっという間にに眠りに落ちる。これまで寝かしつけをする時は20分くらい夜道をさんぽした後、10分くらい一緒に横になるまでがルーティンだったけれど、これはまさに寝かしつけ革命だった。
だけれど、以前にもまして最近は夜中によく起きるようになってきたように思う。夜、起きてしまった時の糸は「ほわぁん、わんわん」としゃべるように泣く。夢の中なのか、何か訴えているのかわからないけれど、思わず録音した。
ときには、深夜2時に起きてそのまま2時間覚醒して、ひとりでお経のようにおしゃべりして限界が来ると、↑のようにひとしきり泣いて眠る。
覚醒してしまったら、なるみと協力プレーしながらなんとか寝かせる(時には二人の方がさきに限界がくるが、気づいたら糸も力尽きて寝ている)。
自分たちが布団に入る前には絶対に糸を覚醒させないようにそろりそろり。ほんとは、ガシッとつかんでぎゅっとハグしたい気持ちを夜な夜なこらえている。
そういえば、生まれてはじめて聞いた泣き声はこんなふうだった。
糸は、妖精から人間になってきている。