大金を手にするインフルエンサーたち
こんにちは、オオイシマーフィーです。
最近TwitterやYoutubeなどのSNS・動画を見ていて、ギャンブルで大金を手にしているインフルエンサーをよく見るようになったのですが、みなさんにはいろんな意味で「騙されてほしくないな」と思ったので記事を書くことにしました。
最近の傾向として、「大金を賭けて、大金を獲得している」インフルエンサーをよく目にします。
意外とまだそれほど有名でもなかったりする(フォロワーやチャンネル登録者数が少ない)人でも大金を賭けていたりするのでそれもまた目を引いたりします。
50万円を150万円にしたり、100万円を300万円にしたり、それはもうすごい規模のお金を動かして大儲けしている様子がアピールされています。
結局何倍になったの?
注意してほしい点のひとつ目としては、「結局何倍なの?」という視点を必ず持ってほしいです。
50万円を150万円にしたのも、100万円を300万円にしたのも、賭け金を3倍にしただけです。
「3倍にしただけと言ったって、100万とか200万勝ってるじゃないか」と思う方もいるかもしれません。たしかにそうです。でも、そういうことではないのです。
この人たちが毎回50万円や100万円を賭けて3倍にしている以上、「3回ハズしたら負ける勝負をしている」ことになります。
つまりあなたが「1000円を3000円にしたり、1万円を3万円にする」のと同じ勝負をしているだけです。
自分の立場に置き換えて考えてみてください。1万円を3万円にする賭けで、勝ち続けることができますか?
「いや、100万円賭けて300万円にしたことにすごさがあるんだ!」という話はよくわかります。たしかに僕たちの感覚・経済力では測れないスケール感や凄みがあります。僕でも他人のお金とわかっていても本気で応援したくなるときがあります。
ただ、「いつもは1万円の勝負をしているけど、今日は特別に100万円の勝負をして、200万勝った。明日からはまた1万円の勝負に戻ります」というわけではなく、
「いつも100万円の勝負をしていて、今日は200万勝った」だけの話なので、結局みなさんの1万円勝負と、僕たちの千円勝負と、本質的には何も変わらない。ここに気づいてほしいのです。
この
「高いレートで勝負していること」と
「ギャンブルが当たったこと」
をごっちゃにしてしまうと、
「この人は凄腕のギャンブラーだ」
と勘違いしてしまうのです。
それの何が問題なのか
動画にせよ写真にせよ、ハズレたことを隠すことは容易です。公言しなければいいだけですから。
写真の場合は編集でニセの当たり画像を作ることができますし、実際にニセの画像であると指摘されている例も枚挙にいとまがありません。
動画にしたって、そういった画像を差し込むだけなら同じことです。
また動画の場合でも、たとえば6頭立てのレースで10万円ずつすべての単勝を買って、「1番の単勝を10万円買いました」というシーンを6パターン撮って、ゴールシーンで「当たった!!」と騒ぐ映像を撮ってカメラに単勝の画像(または馬券)を見せればカンタンに的中動画をねつ造することもできます。
もちろんその場合のギャンブル収支は大損になるでしょうが、それで動画が成立するなら彼らにとっては必要経費でしょう。
「仮にそうだったとして、何が問題なのか」
たしかにエンタメとしてギャンブルの的中動画を作ったりすること自体はさほど問題ではないかもしれません。(こちらに実害が無いという意味では)
ただ、こういったインフルエンサーの中には有料で予想を販売したり有料オンラインサロンを持っていたり、登録者限定LINEに誘導するとかAmazonギフト券をプレゼントするとかの「催し」を行うことがあります。
私の知人も「有料オンラインサロンに110万つぎ込んだが何も得られなかった」と言っていました。オンラインサロンで得た情報を使って競馬で取り返せばいいと思ったのだそうです。
プレゼント
有料予想や有料サロンは直接的な課金なのでわかりやすいですが、LINEの登録やフォローリツイートみたいな一見無料の企画に参加すると、「Amazonギフトを抽選でプレゼントする」といった騙りで個人情報を抜かれ、「騙されやすい人リスト」に登録されます。
結局登録されたところで最後の最後にお金を取られなければもちろんそれでいいのですが、人間には様々な心理バイアスがあります。それを利用され最終的に課金フローに入ってしまう人は少なくないのです。
私の知人も頭の悪い人ではなく、どちらかと言えば高学歴で知的な部類に入る人間ですが、騙されてしまいました。奥さんも子どももいるのに。
つまり、本当にギャンブルに強い人を見抜く目を持っていないとカモにされるのです。
大金を賭けて大金を獲得している人に注意せよというのはそういうことです。
「結局何倍になったの?」の視点の重要性
先日の 「利確せよ」 のつづきみたいな内容になってしまうのですが、僕が「結局何倍になったの?」の視点を持ってほしいのにはもうひとつ理由があります。
それは、みなさんが勝った時に「結局何倍になったの?」という視点で自分を見てほしいからです。
たとえば、
その週のGⅠレースで3000円賭けて3万円になったとします。10倍になりました。そこだけ見れば。
実はその日は他にもレースを買っていて、すべて3000円賭けていてハズレており、
これが5レース目だったとしたら15000円を30000円にしたことになります。2倍です。
さらに
前日にも買っていて5レース外れていたら、30000円が30000円です。1倍です。(元通り)
「無料で競馬が楽しめてよかったですね」とはなりますが、ここを勘違いして10倍にしたところだけを見てしまうと回収率はマイナスの一途です。
さらに言えば先週はどうだったのか、一か月単位ではどうなのか、年間ではどうなのか。これを読んでいるみなさんはその視点を持っているかもしれませんが、そこまで視野を広げて考えられる人は少なくとも私が見ている限りではとても少ないです。
みんな自分に都合のいい少ないレース数だけを見て「勝った!」と浮かれて何かを買ってしまうのです。美味しいものを食べたり。
もちろんそれはそれでいいという部分もあるのですが、実際には勝ってもいないのに特別な何かを買ったり美味しいものを食べるって意味がわからないですよね、普通に考えたら。
採算の合わない謎の浪費でしかありません。
そもそもギャンブルが趣味という人は、「浪費家である」という自覚を持った方がいいと思います。(もちろん僕もその自覚を持っています)
「好きなものには際限なくお金を使う」というのはのめり込める趣味を持っている人なら誰でもそうだと思います。
ゲーム、推し活、コレクション、、。
僕たちもそうですし、ある面で僕たちは人並み外れた浪費家である可能性があります。そこは自覚していないといけません。
特に金銭感覚が壊れて一番深いダメージを負うのはギャンブルが趣味の僕たちですから。
過去の記事を読んでくださっている人には耳タコかもしれないですが、ギャンブルで大事なことは「大張りしない」「許容範囲内の小さいリスクで勝負する」「大勝ちが望める勝負をする」です。
大張りして大金を獲得しているインフルエンサーを見ると何かを勘違いしてしまいそうになる人もいるかもしれませんが、ギャンブルに関しては僕たちだけでも冷静な目で見ていきたいですね。
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