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料理をおいしく作るコツ 〜計量編〜


おいしい健康のあずさんです。

 「料理を始めようと思うんだけど、何を揃えたらいいかな?」この様な質問をもらったら、鍋やフライパン、ボウルなどと一緒に必ずお伝えするのが、デジタルスケールや計量スプーンなどの計量器具。
 新しい料理にチャレンジする時や、料理があまり慣れていない時は特に、「はかる」ということはとても大切だと考えています。

 私自身、実は昔は料理が好きではなかった…(むしろ嫌いでした。)それはなぜかというと、手間をかけて頑張って作っても、イマイチおいしくできないから。
 でもおいしくできない理由をよくよく考えてみると、料理のいろはもわからない頃から、体重や肌あれを気にして肉や油の量を減らしたり、野菜を余らせたくなくて勝手に追加したりしていたから。恥ずかしながら、調味料もはからずに、なんとなくで味付けをしていました。

 ある時、友達を招いてうちでご飯を食べる機会があり、「誰かに食べてもらうのであれば、ちゃんと作らねば」と、計量してレシピ通り作ってみると...ちゃんとおいしい。
 「自分でもこんなにおいしく作れるなんて...」と感動し、「料理、上手じゃん」と友人から褒められると、それだけで「また頑張ろう!」と嬉しくなる。
 そう考えると、料理を好きになる一歩として、「ちゃんとはかってレシピ通りに作る」ということはやっぱり大切だなと感じます。

正しいはかり方・使いやすい計量器具とは

 ただ意外に知らないのが正しいはかり方。はかり方が間違っていると、レシピ通りに作っても、なんだかおいしくないということも。また計量器具も進化しており、高機能なものもたくさん。自分が使いやすいものを揃えておくというのも、楽しんで料理ができるポイントかなと思います。

デジタルスケール(はかり)

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 食材や調味料の「重量」をはかるもの。上皿に乗せてはかりにくい場合は、ボウルなどを置き、その中に食材や調味料を入れてはかります。

 ここで間違えやすいのが、レシピに記載されている重量は、基本的には可食部の重量であるということ。つまり、野菜の皮や肉・魚の骨など、食べられない部分は除いた重量なのです。そのため重量をはかる時は、野菜や肉・魚などの皮を取り除くなど、下処理を終えた状態ではかるようにします。
 また、液体の調味料は何度も移し替えると、せっかく計量したのに、分量が変わってしまうことも。例えば、小鍋でソースを作る場合は、小鍋ごとデジタルスケールの上にのせて計量を済ませると、移し替える手間が減り、正確な量を使うことができます。

 私がおすすめなのが、0.1gからはかれるデジタルスケール。調味料などは1g違うだけでも味に大きく影響するので、0.1g単位ではかることができるスケールはとても便利です。
 また、器をのせた状態を基準にしてはかることができる「0表示」機能がついているものを必ず選ぶようにしています。
 最近では、水で洗えるものや壁にかけられるもの、またご飯のエネルギー量が表示されるものなどもあり、お店に行くと「こんな機能のものが新たに追加されている!!」という発見が楽しく、ついつい長居してしまいます。

計量スプーン

 調味料などの「容量」をはかるもの。デジタルスケールと違い、重量をはかるものではないので注意!水は5ml=5gですが、しょうゆは5ml=6gなので、レシピに記載されているのが重量なのか容量なのかは、必ず確認するようにします。 

 粉末のものをはかる時は、塊が入らないように注意しながら山盛りにすくい取り、他のスプーンの柄などで平らにすりきります。ここでぎゅっと押し込んでしまうと量が変わってきてしまうので注意です。

 また、大さじ1/2をはかる時は、大さじ1をすりきりで計ってから、1/2量をかき出すと正確にはかれます。

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 液体のものをはかる時は、すりきり一杯ではなく、表面張力でスプーンの表面が盛り上がる位まで入れるのが一杯です。
 大さじ1/2をはかる時は、さじの半分ではなく、八分目くらいが半分量の目安です。

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 複数の料理を一度に作り、調味料をたくさんはからないといけない時は、計量スプーンを何度も洗うことが面倒。その為、先に粉末のものをはかり、最後に液体をはかるようにすると、スプーンが汚れず、洗う手間が省けます。特に油は落ちにくいので、最後にはかるのがおすすめです。

 また市販されている計量スプーンは、3本セットになっているものが多いですが、一番大きいものが大さじ、一番小さいものが小さじと思っている方も。3本セットの場合、大きい順で、大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、小さじ1/2=2.5mlなのでご注意を。
 最近では、大さじ1、小さじ1に加え、大さじ1/2、小さじ1/4などが複数セットになっているものや、大さじ1の計量スプーンの内側に容量の1/2量の印がついているものなども。使う機会が多いので、自分が使いやすいものを揃えておくと便利だなと思います。

計量カップ

 水や米などの「容量」をはかるもの。1カップ200mlですが、炊飯器の付属のカップは180ml(1合)。
(今思えば、一人暮らしを始めたばかりの時は、炊飯器付属のカップを計量カップとして使用していたので、200mlではなく、180mlで計測していたのだな…)

 正しくはかるためには、まず平らなところに置くこと。そして斜めからではなく、目盛りの真横から量を確認することが大切です。

 個人的には、透明で目盛りが見やすいガラスやプラスチック製のものが使いやすいなと感じています。また真上から目盛りが読めるものや耐熱性のあるものは本当に便利。耐熱性のものじゃないと、熱い出汁やお湯などをはかった時に割れてしまう危険性があります。

おいしい健康のレシピのひみつ

 おいしい健康のレシピはg表示と個数表示がされていることが大きな特徴!「使用量」をタップすると、食材の廃棄部分を除いた量(可食部)がg表示され、「買い物量(目安)」をタップすると、食材の廃棄部分も含まれた量が個数単位で表示されます。

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なぜこのような表示になっているかというと…

g単位
①厳格な栄養管理が必要な方も安心して食べていただける
②そのまま作れば味のばらつきが少なく、レシピ通りの味が再現しやすい
③病気の影響で味覚障害がある方でも、味見をしなくても料理をすることができる
個数単位
①食材や調味料の使用量を想像しやすく、買い物に便利
②料理に慣れている方は、スケールではからなくても作れるので、手軽で作りやすい

 おいしい健康に入社した時は、こんなところまで考えられているなんて・・・!!と密かに感動していました。


ごちそうさまという幸せを、あなたへ。 

「今日のみそ汁おいしいね」ではなく、「いつ、何を食べてもおいしいね」になるために。
少し手間はかかりますが、正しくはかるということを意識して、料理を続けたいなと思います。



おいしい健康管理栄養士 あずさん