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翌日のかつお

おいしい健康のまいまいです。

夏にスーパーに行くとたくさん並んでいるかつお。私の出身地の三重県は、美し国おこしをするほどおいしいものがたくさんあります。松阪牛や伊勢海老、赤福を思い浮かべるかもしれませんが、実はかつおもその一つ。全国トップクラスの漁獲量をほこります。夏になると何度か食卓に登場するかつおのお刺身。食べきれなかった残りは、醤油ベースのたれに漬けこんでおきます。翌日のお弁当は決まって竜田揚げ、そして夜には、ご飯にかつおを乗せて熱々のお茶をかけて頂くお茶漬けに。かつおのだしがお茶漬けに溶け出して絶品です。
翌日まで1日中楽しめるかつお。翌日のカレーはおいしいってよくいいますが、私にとっては翌日のかつおかもしれません。
今日はカラリと香ばしいごま衣揚げを作ります。

かつおのごま衣揚げ

材料(2人分)
・かつお 160g
・Aしょうゆ 大さじ2/3
・Aみりん 大さじ2/3
・Aしょうがの絞り汁 10g
・卵 30g
・水 大さじ1と1/3
・小麦粉 大さじ2と1/4弱
・白炒りごま 大さじ2と1/4弱
・黒炒りごま 大さじ2と1/4弱
・揚げ油 適量
作り方
1.かつおは食べやすい大きさに切り、Aに5~10分漬けます。ボウルに卵、水、小麦粉を合わせて衣を作っておきます。
2.1のかつおの水けを拭き、衣をつけ、ごまをまんべんなくまぶします。
3.180℃に熱した油で5~6分揚げて、出来上がりです。

かつおの生臭さが気になる場合

かつお刺し身柵

手順にはありませんが、もし生臭さが気になるときは、酒をふるのをおすすめします。
そもそも、なぜかつおを生臭く感じてしまうのかというと、かつおに含まれる「トリメチルアミンオキサイド」という旨味成分が、かつおの死後に分解されて「トリメチルアミン」になります。これが生臭さの原因。
酒を加えることでトリメチルアミンがアルコールと一緒に蒸発し、生臭さを軽減してくれます。もちろん他の魚にも効果あり。
酒をふり、10分ほどおいたら、ペーパータオルで水けをよく拭き取ります。

かつおとしょうがの相性がいい理由

しょうが

かつおに限らず、魚の煮付けにもよく使われるしょうが。しょうがの風味にも生臭さを消してくれる効果があります。また辛味成分には殺菌効果が。かつおのたたきにしょうがを加えるのはこういった理由なんです。
しょうがの量はお好みで調整しても。爽やかな風味が好きな私は、いつもレシピより多めに入れます。
今回は、しょうゆとみりん、すりおろしたしょうがを加えたたれに漬け込みます。

食欲をそそる香ばしい風味

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水気をしっかりと切ったかつおに、卵と水と小麦粉で作った衣をつけます。お弁当だとこのまま揚げますが、さらにひと工夫。白と黒のごまを満遍なくまぶします。カラリと揚げ、しっかりと油を切ったらごま衣揚げの完成です。

香ばしいごまに少し焦げた醤油の風味は、老若男女問わずファンは多いはず。私も小学生の頃、父と取り合いをしながら頬張りました。さすがにいまは、父と取り合いをすることはなくなりましたが、ごま衣揚げを食べると、お酒と一緒に楽しみ、しめにかつお茶漬けを食べる父が目に浮かびます。

ごちそうさまという幸せを、あなたに

上京してから、東京の食材の豊富さに驚きました。市場に行くとかつおだけでもいろんな産地のものが並んでいる。手に入らないものはほとんどないんじゃないかとさえ思います。
それでも地元で取れる食材を、家族や友人と一緒に食べる食事ほどおいしいものはありません。おいしいは味だけではなく、地元や家族、友人と食べた記憶も一緒に思い出させてくれるのだと改めて思いました。


このレシピの栄養価(1人分)
エネルギー .........376kcal
たんぱく質 .........27.7g
脂質    .........23.0g
炭水化物  ..........13.9g
食塩相当量 ...........0.7g
食物繊維  ...........2.9g

おいしい健康管理栄養士 まいまい