テンポを取る
本記事は「シャドウバース Advent Calendar 2021」の企画参加記事です.
また,カレンダーでは4日記載ですが,22日昼の記事にあたります.
各記事は下記リンクより.明日の記事等はここから参照をお願いします.
あいさつ
おいしい水(@oishmiz)といいます.ゆるくshadowverseをやってる人間です.カレンダーに掲載されている記事の半数がrating for shadowverseの話ということで,真面目な内容よりはゆるく読める感じの内容が書きたかったのですが,オタク特有の真面目なテーマしか思いつかなかったので,今回はテンポについて書きます.上位勢のプレイヤーに総叩きにされそうな内容ですがせっかく書いたので優しくしてください.
宣伝
加えて,宣伝ですが自分の大学のシャドバサークルのWSL(@WSL10_1313)が来季の大学生リーグに参加してくれる人材を求めて,現在チームメイト募集中です.もしかしたら人が足りなくて出れないかもなので本当に頼む.
本日12月22日の21時から内戦もやるので全世界の早稲田生のシャドバプレイヤーは是非飛び込み参加してくれると嬉しいです.連絡はWSLのTwitterにDMの方をお願いします.(自分に送ってくれても対応はします.)
テンポって知ってる?
〇ンポにゃ!ムニャールは何でも知ってるにゃ!
古のカードゲーマーが口を酸っぱく「テンポプレイをしろ」と言いまくっていたことがありました.やれテンポエルフだのやれテンポウィッチだのテンポドラゴンだの名前がついたデッキもあったくらいですが,今やテンポという言葉を耳にしなくなってきたような気がします.
ですが,テンポプレイは消えたわけではないですし,最近ではWGPの試合もテンポを取ることで試合を優位に運べていたのでは?と思い,正直書いていて難しくて禿げそうですが記事にすることにしました.
テンポとは何でしょうか.毎ターン使えるコストが増えていくタイプのカードゲーム(MTGやデュエマやシャドバ等)でこの用語は用いられており,実の所意味するところは様々と言われています.共通する意味合いとしては「各ターンのpp(マナ等)を効率よく使う」事が挙げられます.また,特にシャドバでは「盤面を強くする」という意味合いも強く挙げられます.これは,相手の手番にプレイの邪魔をする行為が基本的に”盤面を形成して押し付ける”事に他ならないからです.詳しくは後述します.
1.ppを効率よく使えているか
4プレイした後にエレメントスラッシュを打ったら3点除去に加え全体+2/+1のスタッツバフをするだとか,スペルブーストしたスペルやフォロワーが0コストでプレイできたりと,PPに対して得たい効果の量が多けりゃ多いほど良いという事が言えるでしょう.1枚が持つカードの効果の強さの割合も大事ですが,やはり顕著なのはリーダーに付与する効果です.眠れる輝竜・アーサーのように1度しか発動しないモノもありますが,なんと言っても付与さえしてしまえば毎ターン発動するものが多く,環境デッキに押し上げてしまうほどの物です.瘴気の妖精姫・アリアも閃光のエルフ・アルバータも0コスト1バフ突進1点とか0コスト2点疾走とか文に書くと中々すごいです.
2.そのターンに強い動きが取れているか(ボード)
対面の進化Wに後手4にテトラディテクティブされて5/5のフォロワーが2体並ばれたら,あなたはどう思いますか?対面の機械ネメシスに後手5にスピネを出されたらどうでしょうか.あるいは,先5に悪魔の令嬢をだされて且つ煉獄のダークナイトが直接召喚されたら分かりやすいと思います.そのPPしかつかえないターンにおいて,盤面において強い動きが取れていることが肝要です.
このShadowverseというゲームにおいて,相手のターンに相手の動きを阻害できる要素は自分のボードに立てたフォロワーたちしかあり得ません.
「盤面の除去に相手のppを支払わせる事で間接的に相手のやりたい動きを阻害し,自分の強い動きを押し付け続ける事」がテンポプレイの神髄だと自分は考えます.たとえ守護が無くても,自分のフォロワーの総クロックが10点もあった場合,相手は疾走札で顔を詰めたり強い盤面を作ったりする事ができず除去を余儀なくされる事が普通でしょう.例えば,実りの参謀・ムニャールは最大の効果でも打点が飛ぶだけでそのスタッツは1コスト相当でしかなく,相当〇ンポが小さいと言えるでしょう.
WGPの試合から考える
WGPの配信アーカイブはこちら
進化ウィッチ対アリアエルフのマッチアップ
WGPのshitaue/iDealさん対negimaさん戦(以下敬称略)よりアリアエルフvs進化ウィッチのマッチより引用します.進化Wの連続したフォロワーのプレイに対し,無融合のワンダーツリーと閃光のエルフ・アルバータをプレイせざるを得なかったshitaueは,後手4に盤面の処理に処理不能を起こさざるを得ませんでした.
処理を行うという事はその分盤面が弱くなるという事でもあり,negima側は1ppのみを除去に支払う事で相手の盤面を処理し,4pp分を盤面の形成に使用しました.進化カウントを稼ぐという意味でも効率がいい事は勿論ですが,テンポを取るという意味でも,押し付けている盤面の強さが違います.
宿命の狐火・セッカの進化効果+上踏みと幻惑のラクーンを5点除去として使う事で3体のフォロワーの除去には成功したものの,進化しているプロダクトマシーンの除去は叶いませんでした.negimaは6ppを全て盤面の強化と相手への打点に用いる事ができ,大幅なアドバンテージを得ることができています.
進化ネクロマンサーミラーのマッチアップ
またWGPのMingiGodさん対kakipさん戦(以下敬称略)より進化ネクロマンサーミラーのマッチから引用です.手札状況的に導く鐘・ベルエンジェルを続けて場に出さざるを得なかったMingiGod側に対しkakipは静謐の墓守とカースメイカー・スージーの盤面を維持する事に成功します.
その後,後手4に静謐の墓守進化による2面処理とボーンドミネーターによる回復+1葬送1ドローをすることしかできなかったMingiGodの盤面に対し,kakipは処理に加えて,リアニメイト効果によりカースメイカー・スージー2体と妖しき薬師・シャオ1体の実質計9コスト分のフォロワーを盤面に立てることができています.
ベルエンジェル進化とネクロマンス効果を持ったスカルバンデットにより2面処理が行われましたが,手札のスケルトンレイダーにより盤面を容易に処理しつつ,盤面のスージー進化によるバフを載せつつ顔を詰める事に成功しています.
テンポアドバンテージを得るには
以上に書いたように,ボードの押し付けを継続する事こそがテンポアドバンテージを得ることにつながるプレイであると考えられると思います.2Tからフォロワーを積極的にプレイし,ボードを強くできるベルエンジェル進化,妖しき薬師シャオ,清澄の蒼テトラ,ディテクティブガールといった低コストで高いスタッツを持つカードを押し付け,各アドバンテージを得る事が肝要だと考えます.
締めくくりに
デッキを回したり,カードの効果を強く使う事以外にも,ボードにフォロワーを置くメリットがあると始めて知っていただけた読者や,そういや最近考えてなかったというプレイヤーに考える種になってくれたら幸いと考えます.
テンポについて書いていく中で,このゲーム要素自体はどうしても先攻有利と言われる原因だなあと頭が痛くなってきました.テンポについて考えるより徳を積んで先行を引きまくった方が勝てる気がしてきたので,シャドバの練習を辞めて神社巡りに行ってきます.