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溶けるキノコ 【奥入瀬 24/7/25】

今年はキノコの発生がすごく少ない。
雨が少なかった影響は確実にありそう。

そんな中でもにょきにょき
現れてくれたキノコ達。

きのこファミリー

結構な子だくさんですな。

これはササクレヒトヨタケというキノコ。

奥入瀬渓流内でもちらほら発生していますが、
去年辺りから特にホテル近辺でたくさん
発生するようになりました。

可愛らしかったファミリーの様子は
翌朝には一変します。

メルヘン?ホラー?

傘がスカートのような可愛らしいシルエットで
開きますが、裾の部分は真っ黒でドロドロ…。

キノコは胞子を飛ばし終えたら任務完了。
最後はぐちゃっとした様子で
消失していく場面をよく見かけますが、
これは単に腐ってしまっただけ。

ササクレヒトヨタケは腐るのではなく、
溶けるのです。しかも自主的に。
自らの消化酵素で傘を溶かすんだとか。

溶け落ちた黒い液体を顕微鏡で観察すると
大量の胞子が観察できるそうです。

自らの身体を溶かしながら胞子を散布する。
とんでもない生存戦略だ…。

傘を開き初めて約12時間後

背が低い個体は高い個体の溶液を
モロかぶりで余計に不穏な雰囲気…。

傘の溶け始めから半日程度で
ほとんど溶けたことになります。

ヒトヨタケという名前の由来は
一夜でなくなってしまうことから。
今回は夜ではなかったけど、所用時間でいえば
一夜明けるのと同じぐらいかな。


ちなみにこのササクレヒトヨタケ
食べれるんですって…!
信じられます?笑

溶けた状態を知っちゃってるので
到底チャレンジしようとは思えない…。

食用になる反面、毒にもなり得るようで、
食べる前後にアルコールを摂取していると
中毒を起こしてしまうそう。


やっぱりキノコは怖いぜ…
でも、魅力的でもある。

そんな恐ろしくも魅力的なキノコの世界を
ご紹介するユニークなツアーも開催予定。


青森県も明日からしばらく雨続き。
雨が開けて蒸し暑くなるであろう8月には
キノコシーズン本番が到来しそうな予感。

楽しみです(^^)



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