2024年3月 ぽかぽかサロン@あいパル
戸田市内の不登校当事者、親子参加3組・親の参加1名、計5名の参加でした。
春なので、子どもさんとはお花づくりの工作&実験遊びをしました。
和紙を折りたたんで花びらを切り取る、その手順をじっくり考えてから鋏を入れる思慮深さに、「早く早く!」が癖になっている大人はついつい口を出してしまいがちです。
でも子どもは子どもで『こうしたら、こうなるに違いない』という予想があって、試してみているところなんですよね。
見ているだけの大人の”感覚”の話と、実際に手を動かしている子どもの”身体性”とで、見通しも違ってきそうです。
この日、工作にチャレンジしてくれたのは「こういう風にしたいから、今この手順でやってるの」と、言葉で説明してくれるお子さんで、『なるほどー、失礼しました!!』 という気持ちになりました。
子どもにはちゃんと理由があるんですね。
(自分の子よりよその子の方が素直に話を聞けるって、不思議…です。 『ちゃんと聞こう!』と少し反省)
春はまた、進級・進学、そして卒業のシーズンでもあります。
この時期特有の悩みやモヤモヤ、大人達はお互いに聞いて話して、時間を過ごしました。すっきり解決策って見つからないけれど、少しだけでも胸が軽くなったらいいなと思います。
卒業式には行かず証書だけ親が受け取ると決めた親子さん、式に出席するつもりで登校したけど体調が悪くなってしまって参列できなかったお子さん、「不登校を受け入れてくれてありがとう」と伝えてくれたお子さん、色々なご家庭やお子さんのお話を聞かせてもらいました。
嬉しい涙も、がっかりした涙も、どんな感情もありのままに受け止めて、『ああ、今ココが自分の"現在地"なんだなぁ…』と立っている位置を確認する、そんな季節が私たちの"春"なのかもしれませんね。
他の人や他の家庭と比べるのではなく、「ちょっと前の自分(子ども)」と「今の自分(子ども)」の変化を見つめ、その道のりを愚直にたどってきた自分と家族を、ふんわり優しくいたわっていきたいなと、改めて思わせてもらえた時間でした。
春のモヤモヤにからみ、人との距離についても話題になりました。
生活に変化がおきる季節なので、何の悪意もないその他大勢の親の会話が耳に入った時、チクッと胸が痛むことってないでしょうか?
「いつもだったら皆で会うような場面だったんだけど、この春は進学の話題が多くなりそうなので行かないことにしちゃいました」
と、話してくれたお母さん。
ちょっと気が引けるようでも『心を弱めるような機会は避ける・自分を守る』を優先できるって、すごく大事な事だなと思いました。
”私は私、あなたはあなた”
境界線を引くにはちょっと心の元気が足りない時、敢えては近寄らずに『距離を保つ』ということを意識して調整できるって、『すごいなぁ』と思いました。
比べるのではなくて、いいなと思うことは真似しようと思います。「学ぶ」は「真似る」から!
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