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いま、私が考える Black Lives Matter について。 6/3の日記

※この記事は6/3に書いた日記を記録として残しています。
20年と少し、日本人として、日本で生まれ育ってきた私がいま起こっているムーブメントについて考えること。

(アイコン画像は、キルトで奴隷としてのアフリカ系アメリカ人のストーリーを語ったハリエット・パワーズさんの作品

5/25の2~3日後だったか、たまたまSNSで事件の事を知ってから、アメリカで何が起きているのか出来るだけ自分で調べて、何が出来るのか考えていた。きっと、当事者の気持ちや状況を理解しきる事はできないけど、考えることや想像することはできるはずだととにかく知ることから始めている。微力な私にも署名や、Netflixで映画を観て歴史の一部を学ぶことはできる。勇気を持って痛烈な声をあげてくれている当事者の動画を観たりもした。
黒で塗りつぶした画面をあげて自分の意思を表明すべきか否か迷ったけれど、それを求めていない当事者の方の声も聞き、情報を入れれば入れるほどそれは表面的なものになるのではないかと私にとっては責任が持ちきれず、自分にできることを失う寂しさを感じつつ結局ポストは出来なかった。
勿論私には何の影響力もないし、一部の人には考えすぎじゃないのと思われちゃうかもしれないけど、今起きているのは遠い国の話でも、暴動の話でもなく、人間の命の話なのだろう、と思う。
結局何をしても、生きているだけで、他の人と違う肌の色をしているだけで、命や権利を脅かされる恐怖を、私は多分未だ身をもって体感したことがないし、やはり彼らの根本にある苦しみをわかるよ、と無責任には言えなかった。

この世から差別は無くならないのかもしれない。でも知ることで、話すことで、理解することで、差別を減らすことはできるんじゃないか。最近は大切な人を傷付けたくないからという理由で知りたいと思うことが増えた。すると知らなければこんな些細な違和感を持つことはなかったのにと思うことも増えた。人種の問題も、性別の問題も。日本人の私たちの身近なところにたくさん差別は残っている。だからこそ知らないことは恐ろしいけれど、スクロールすればすぐに情報が手に入る時代に情報を自ら得て、咀嚼して、考える時間は必要だろう。

家族とracismについて話した後、父に教えてもらった曲 Equal Rights (Peter Tosh) から社会に対する憤りを感じたり、400 Years (Bob Marley & The Wailers) から伝わってくる長い歴史と自分の無力感を同時に味わうことしか、今日の私にはできないけれど、きっと意味のある一歩だったと信じたい。

私は多様性のある世界が好きだ。違いに同意できなくても、違いを認め合える世界を願う。
ただ忘れないように。メモとしてここに残しておく。

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