終わらない歌を歌おう


もしもこの舟で君の幸せ見つけたら

すぐに帰るから僕のお嫁においで

昔の曲なんかを聴いてノスタルジックな気持ちになる。多分誰でも経験したことがあるんじゃないだろうか。

僕達の知らないあの頃に、大切な人を空に抱き上げてもえるくちづけをしていた人達は今でも幸せであるのだろうか

小学生の頃に見ていたワンピースを思い切って読み返しながら

まだ生まれてもいない時代の曲を聴いて

気がつけば僕は、今現在お笑い芸人をやっていることを完全に忘れて、夜空を見上げながらタバコをふかして「この先に俺は意味を作れるのかな」と呟いていた。



帰ってきたら結婚しようよって言うのは


今みたいに会いたい人に簡単に会えないし、連絡も取れない
自分の意思とは無関係にそうせざるをえない
そんな時代の景色が見えてきて

まるで漫画とかアニメとかドラマとか映画とかのフィクションの話みたいに思ってしまうけど

たしかにその世界もあったんだなと感慨深くなる。

会いたい人を待つしか出来ない。

想うしか出来ない。

待たせるしか出来ない。

そんな世界も確実にあって

逆にどこの誰とでも連絡が取れて
昔よりも簡単に交通機関を使って会いに行ける。
けど、自分の会いたくない人からも離れられなかったり、欲しくない情報が届いたり
聞きたくない声が聞こえたり

そんな現代とどちらが良いのかと考える。

それに僕達のいる現代も少し前とは形を変えていて

ドラマの中で恋をするカップルが行き交う街の人々がマスクをつけていないことに違和感を感じたり。

昔とは条件は違うけど簡単に″会う″ことが出来なくなっていたり。

じゃあ数年後、数十年後はどうなっているんだろとまた感慨深くなる。


僕達が今作った歌も

この先ではまるでフィクションのようになってしまうのかもしれない。


僕が何十年も前の歌に心を動かされたように

僕も何十年か先の人の心まで動かせたらな

そんな夢が微かに薄らぼんやりとあるから

僕は歌っている。

僕は綺麗な歌声も、寸分違わないリズム感も、絶対音感も持っていないから。

文章にして歌うんだ。

Twitterで140文字に収めて、この気持ちを今日も歌う。
何かを残したいなんて明確な意志があるわけじゃないけど
何十年も未来の人の心を動かせる自信もないけど

今目の前にいる人達の心を少しでも動かせたらなって

Twitterという僕だけの武道館で今日も歌を披露する。

それこそまるで鳥のさえずり程度の力しかないかもしれないけど

それでも僕はツイートアーティストだから

死んでも残るから歌を選んだんだ。

もしもこの筆で

面白い事みつけたら

すぐに呟くから

僕のプロフにおいで

面白く無ければいりません!!!!