ムーンライトシャドウを読了しましたという話
吉本バナナさんのキッチンに収録されているムーンライトシャドウ。
先日読了しました。
非常に難しい問題ですが、大切な人、本当に心から自分の半身だった人を失った時
人は日常生活を送れなくなるものと思います。
主人公は、恋人を突然無くした女性です。
夢に出てくる彼、でも朝起きたらいない。
現実と向き合いながらも生活を送ることは厳しくて、彼女は彼との思い出深い川を、ランニングします。
でも、もしも大切な彼ともう一度出会うことができたなら。
私も過去に大切な人を亡くしたことがあります。
会えたらな、って思ったことのある人には共感しかない一冊。
読むと苦しくなるくらいに描写がリアルで、なかなか読み進めるには辛いタイミングもあるでしょう。
本から得られる追体験のようで、自身に置き換えてしまうこともあるかもしれない。
大切な誰かを、また近くに感じたいと思ったら呼んでみてもいい一冊かもしれません。