逃げ出した


私は平気で嘘をつく。
逃げ出すための嘘を。


だから、知れば知るほど嫌いになる事の方が多いって。


不愉快。
つまらない。
私の中に生まれる違和感は見逃したらいけない。
と思う。



私は優しくないから何も告げない。
無言で扉を開ける。



どんどん遠ざかる。
私が帰路に着くみたいに。





なんだか、もう、よくわからなくなる。
境界線みたいな。
そもそも境界線なんてないんだろうけど。
無理が多くて、受け止められない私が悪いのかな?って。
でもさ、死ねとか殺すとか叫んでる人と関わりたいと思わないから。
ねえ、間違ってないよね。



人は変わるし、私も変わる。
だから、受け入れられなくなる事が出てくるのは当たり前な訳で。
私は私の事を守っていく必要があると思うから。
仕方のない事だから。




いつもここで迷う。
本当の事を言うべきなのか、
嘘を貫き通すのか。
どっちにしても心の重りは変わらない。



私は浴衣をたくしあげて、
いつもの歩幅で、
いや、
いつもより大きな歩幅で、
去ってゆく。



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