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モニタリング@さつまいもの化身

まえがき

これからまえがきを書いてみようと思う!(唐突&無計画)
最近あんまし投稿できてなかった!
モニタリングっていう曲(下参照)にめっちゃハマったので、それともろもろの考察を元に小説を書きたいなって。本家様とちょっと解釈が違ったり、小説向けに変えているところがありますが、ご了承くださーいっ!それでは、楽しんで!曲、めっちゃいいから聞いてみてください。
まぢで意味深で良きです。

本編


ピーンポーン
俺の気持ちとは裏腹に、明るいチャイムの音が響く。
苛立ちながら体の震えをなんとか抑え、ドアの小さな穴から向こう側を覗き込む。
・・・・・・ああ。また来ている。
俺の同級生の、三暮 初(ミクレ ハツ)だ。左目に眼帯をつけて、制服姿のハツは、こちらをじっと見つめていた。
「きいてる・・・・?」
そう、こちらに語りかけてくる声。どうして、ただの同級生でしかない自分にこんなに構うのだろう。不可解で、不愉快。体中に虫が這うような感覚がして、俺は自分のスマホを手に取る。
また、買っておかなくちゃ。
黒いアイコンのアプリを起動させ、ボトルに入った水を購入する。
リビングまで戻って、残り一本の水を飲み干す。
もう一度、ドアの穴を除いてみる。ああ、やっぱり未だいるのか。
こんなに毎日毎日、ここ一ヶ月くらい通ってきている。そして少し一方的に話して、帰っていくのだ。
こんなにしてくれるのには、なにか理由があるのではないか。
例えば・・・・自分を好き、とか。
ありえない、と思いながら、どこかそれを肯定している自分がいた。
「ーーー」
扉の外から、とぎれとぎれに声が聞こえてくる。
救いたい、とか知ってるよ、とか。こちらの気持ちを全く考えずに能天気に放たれているであろう言葉でさえ、自分への好意だとおもうと、すこし可愛く感じる。
それにしても、宅配はまだだろうか。もう頼んでから15分も経っている。普通なら届いても良い頃だろう。
「また来るね。」
そう言ってハツは去って行った。

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