一歩進んで二歩下がる / 短編小説その3
「世の中から、自分以外いなくなればいいのに」
たまに、そんなことを思う時がある。
悲観してるわけでもなく、本気で思ってるわけでもなく
そう思う時がある。
「世の中から、自分以外いなくなったらどうなるのか??」
という疑問や、仮説ではなく
「世の中から、自分以外いなくなればいいのに」
と断言して思うのだ。
本当にそうたった時や、そうなったらどうしようという思いや不安の想像もしない。
そう思って3歩あるけば今日の仕事のことや、今日のドラマのことを考える。
3歩後ろ歩きしても、同じように日常を考え思うだろう。
ただ、たまにそう思う時がある。