![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/110718717/rectangle_large_type_2_8c1d8046fdfac8403d13956bfc55836b.png?width=1200)
バニラって何なのか真剣に調べてみた
誰しもがきっと口にしたことがあるであろうアイスクリーム、バニラ。定番中の定番であり、どこのコンビニやスーパーのアイスコーナーでも比較的大きめの売場を確保している人気者といえるだろう。
バニラアイスとは一体なんなのか…素朴な疑問を抱いたワケですが、私も含めて大体の人はバニラが入ったアイスだからバニラアイスなんだよと考えるだろう。
バニラというと、あの色の濃い瓶に入ったバニラエッセンスを思い浮かべる人がほとんどなのではないだろうか。お菓子作りをする人には身近な存在かと思われる。
じゃあバニラアイスって結局なんなのよ?とさらに考えてみたのだが、どうもそれ以上はイメージが湧かない。バニラのイメージがもうそもそもバニラエッセンス以外に思い浮かばないのである。バニラっていったい全体何なんだ…?
まずは定番Wikipediaから
というワケで例によってネット上をガサガサしてみた。まずはWikipediaを見てみたのだが、これがまた興味深い。
冒頭がこれである。だからそんなことは分かってるんだ!と言いたくなるが、ちょっと読み進めると引くほど深い…。
バニラを初めて用いたのはメシカという民族である。1500年代、現代のメキシコ付近を探検していたスペインのコンキスタドールは、飲み物や食べ物にバニラを使用しているメソアメリカの人々に出会い、バニラ豆をスペインに持ち帰った。
歴史である…。香辛料のような存在のようなので、胡椒のような歴史をお持ちのようだ。初めは飲料に用いられたようである。
1700年代後半にはバニラを使ったアイスクリームのレシピが存在している模様。そんな昔からあるとは驚きである。
18世紀のアメリカで料理人や菓子職人がアイスクリームを作るには、大きめの木のバケツ、ソルベティエールという蓋付きの冷凍用金属鍋、氷、塩、クリームを基にした混合物が必要だった。手頃な大きさの氷に塩を混ぜてバケツの中に入れると、冷却効果が生じる(凝固点降下)。
生産の項目も面白い。人間、甘くておいちいものに対する執念というのはすんごいのである。産業の革命がおこるたびに動力が変わってゆくのも興味深い。人力…馬…蒸気機関…電力…。産業革命バンザイである。
アイスクリームは人工または天然のバニラ香料によって味付けされている。人工香料は天然バニラエッセンスの風味の主な成分であるバニリンが100%を占めている。天然バニラエッセンスにはバニリンの他にも200種類近くの成分が含まれているが、これらの化合物はそれぞれ化学的性質が異なるため、アイスクリーム材料によっては相性において問題が起こる可能性がある
天然バニラと人工バニラがある
最後の項目である『味の種類』。天然のバニラ香料という言葉が登場している。天然? 一方人工の方はというと、もう化学のお話である。人工と天然が存在している。覚えておいて頂いて、一旦ここで別のサイトを紹介したい。
国際アイスクリーム協会のランキングによると、アイスクリーム好きの29%が真っ先に選ぶのはバニラで、2位以下のチョコレート(8.9%)、バターピーカン(5.3%)、ストロベリー(5.3%)を大きく引き離し、断トツ1位だ。
こんなに人気のバニラなのに、英語で“プレーン・バニラ”と言うと、平凡、単調でつまらないものの代名詞となっている。華やかさに欠ける「プレーン・バニラなワードローブ」とか、オプション機能のない「プレーン・バニラな製品」、退屈な「プレーン・バニラな音楽」といった具合だ。ところが実際のバニラは、退屈とはほど遠い歴史をたどってきた。
バニラアイスの基礎知識をなんとなく頭に入れたあと、ナショナル・ジオグラフィックで凄まじく面白い記事を発見した。
バニラの下剋上な歴史ぃ!?
上記の文章の最後、「ところが実際のバニラは、退屈とはほど遠い歴史をたどってきた。」…、この煽りである。是非読んでみて欲しい。
Wikipediaと同じく歴史の解説が始まるが、こちらはバニラアイスの前に『バニラ』により特化した内容となっている。
世界で2番目に高価なスパイス
問題は、バニラの値段である。生産に多くの人手と作業を必要とするバニラは、サフランに次ぐ、世界で2番目に高価なスパイスだ。バニラはつる性の植物で、他の植物に絡まりながら成長する。茎(つる)の長さは90m以上に達することもあり、直径10cmほどの淡い黄緑色の花を咲かせる。
パエリアに使うぐらいしか思いつかないのにお高いサフランよりも高価なスパイスであるということが判明する。そしてつる性の植物…。バニラってなんなんだ! 黒い粒じゃないのか!
バニラの実は、さや豆のように見えることからバニラビーンズと呼ばれ、成熟したものは、ひとつひとつ手で摘み取られる。収穫した実はじっくりと時間をかけて、発酵・熟成加工されていく。やがて十分に乾燥して黒く艶やかに熟成し、芳醇な香りを放つようになったさやが、スパイス専門業者によって販売される。
さやが熟すのに9カ月もかかる上に、収穫や収穫後の処理に手間がかかるバニラは、世界的にも生産量は多くない。世界の天然バニラ総生産量は2000トンで、需要には到底追いつかない。バニラ風味のウォッカやバニラウエハース、バニラプディングなど、市場に出回っているバニラ製品のほぼ99パーセントは、天然のバニラが使用されていない。
我々が知っているバニラって人工が99%!?
ここで一旦話を置いておいた『天然バニラ』の話に戻る。どうやら我々が口にしていたバニラってのは天然ではないらしいというのが分かる。
99パーセントが天然バニラではないと言っているので、もうバニラ=人工バニラって認識で合っているのだろう。
そうなってくると、じゃあ天然バニラを使用したバニラアイスを食べられるお店ってないのかなぁ〜? 食べてみた〜い!と私のような考えに至る人は少なくない気がする。
そう思ってのほほんと『天然バニラ バニラアイス』という検索ワードでガサガサしてみたのだが…。
現在、日本で市販されているバニラアイスには「合成香料」や「香料」が使われることが多く、天然のバニラの種子、バニラビーンズを主成分とする「バニラ香料」が成分表示に記されているのは圧倒的に少数派だ。「本物のバニラ」が出回らない最大の理由は、価格の高騰にある。
バニラ戦争って物騒なワードが…
2019年の記事ではあるが、まあ情勢は今もさほど変わらないであろう。注目すべきはまず記事のタイトルである…。バニラ戦争である…。
こちらも是非読んでみて欲しいのだが、読み進めるたびにバニラを取り巻く環境というのがあまりにも物騒というか闇深いことに気付かされる…。
そもそもの収穫量が少ないのに需要が高いため、価格の異常高騰を引き起こし、戦争とまで揶揄されるレベルの事態となっているようなのである。バ…バニラ…恐ろしいっ!
というワケで唐突にバニラアイスが気になって調べてみたら歴史の読み物として面白く、気分も盛り上がって天然バニラのアイス食べてみた〜い!と思ったがやっぱ無理ィ〜!と諦めさせられた話としてまとめさせて頂こう。
結論!人工がホンモノ!! 気楽に食べましょ♪
バニラアイスは人工バニラを使用したものがホンモノなのである! 皆さんもバニラアイスを食べる時は天然のバニラアイスなんてものはあるようで存在しないモノ。人工こそがジャスティス!と歴史のロマンやらバニラ戦争なんて事象に思いを馳せながら食べてみてはいかがでしょうか。
いや、小難しいこと考えずに無心でバニラうめー!って食べるのが一番ですよね。でも一度で良いから天然バニラアイス…食べてみたいですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1689262044720-dalQJAcb1Q.jpg?width=1200)
今回の記事と動画タイトルがだいぶ矛盾していますが、よかったらスプラトゥーン3の広場取材動画見てください。7月15日から始まるアイスフェスの作品沢山取材することが出来ましたよ。
ではでは、おつシャケでした!
参考
YouTube CH:スプラ広場イラスト情報局【おいどんCH】(毎週水曜・日曜日17時投稿)
Twitch:おいどんCH(火曜日以外ほぼ毎日配信)
Twitterアカウント:イカす!広場トゥーン