1年生になったら
社会人になった。不安が桜と共に咲き、花は散ったが不安はまだしっかりと満開だ。
地方から来た私にとって東京は忙しなく動く"何か"だ。人々が街に流されているのか、はたまた人々が街を動かしているのかは分からない。
そんな毎日が戸惑いの連続の社会人3週間目の新人はこう思ったのであった。
「失敗ってどうやってするの。」
失敗してもいいよ!とは言われるが、久しく失敗から逃げて安全策取りまくり学生だった私には基準が分からなくなっていた。
失敗には原因がある。私の場合は多くが自らの妥協によるものだ。今のこの決断が、自分の中で妥協したものだったらどうしよう。いらない不安が私のやってみようの気持ちにstopと赤い看板を提示する。余計なことを付け足す癖があるからこそ、自分にこれでいいのかと問いただす。だからこそ思い切って一歩を踏み出すことができないのだ。
うじうじ悩んでいる間に周りの人は前に進んでいる。進んだ人の後ろ姿を見てまた卑屈になる。じゃあどうすればまた追いつけるかを考えていない時点で自分は弱い。
少しずつでいいから、克服したい。
「友達100人できるかな」この「かな」はポジティブな表現に見える。弱い自分とお別れをして、新しい自分と友達になるためにした上京。そうなれたら是非富士山の上でおにぎりを食べたい。
普通に高山病になりそうだからやめておこう。
明日も探してみるとしよう。
失敗を恐れない自分を。
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