
ヘルスケア新聞 最近の医薬品不足について
薬がない…。薬が…。
こんにちは、大井田薬局です。
今回は、最近ニュースでよく報道されている医薬品の供給不足について情報をまとめました。
日本製薬団体連合会が23年7月に実施したアンケート調査では、ジェネリック全品目の32.4%が出荷停止・限定出荷になっているという結果が出ています。
約1/3の薬が入荷困難になっているんですね。
筆者も薬剤師になって長くなりますが、ここまでの医薬品不足は初めて感じています。
不足についての原因などについても考察を記載していますので、よろしければ最後までご覧ください。

医薬品の不足について
ニュースで報道されるようになったのはここ最近に感じますが、現場で医薬品の不足が出始めたのは2021年ごろからでした。
その時の直接的な原因としては、20年末に後発医薬品(ジェネリック)メーカーの小林化工(福井県あわら市)の不適切な製造や品質管理の不正が発覚したことがきっかけになっているといわれています。
一部のジェネリックメーカーが製造できない→他のジェネリックメーカー(もしくは先発メーカー)に注文が殺到する→医薬品が不足するという流れでした。
ただ、発覚からそろそろ3年になろうとしています。
その時の影響が2023年の現在まで続くのでしょうか?
現在はまた違う原因もでてきているようです。
その1 薬価改定
毎年行われることになった薬価改定ですがこれも原因の一つだと言われています。
日本では医療費の削減が大きな課題としてあり、医薬品の薬価は下がる傾向にあります。
これが、医薬品メーカーの経営を厳しくしているといわれているのです。経営が厳しくなったメーカーは医薬品の製造に対する設備の出資ができなくなり、ついには倒産ということもあるかもしれません。
その2 コロナ流行
さらに昨今の感冒薬関連の医薬品不足の原因として、コロナ流行による需要増加もあるようです。
現場では、咳止めやのどの炎症の薬、関連する漢方薬などが手に入らず、四苦八苦しています。

いかがだったでしょうか?
現在このようなさまざま要因が折り重なって、医薬品の不足に繋がっているようです。
いるようですというのは、現場では、メーカーや医薬品卸などから得た情報しかないからです。
先の見えない医薬品不足の現状ですが、今日も、大井田薬局を含め、多くの薬局で患者様のためにたくさんのスタッフが薬の手配に尽力していると思います。
ご利用の患者様にはご迷惑をお掛けしてしまうことも多いとは思いますが、ご理解のほどよろしくお願い致します。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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