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冬にも常備しておきたい!経口補水液のすすめ

こんにちは、大井田薬局です!

寒い冬がやってきましたね。暖かい毛布に包まれて過ごすのは最高です!

今回は、経口補水液についての記事を書きたいと思いますが、

経口補水液=脱水症=夏

と思われている方も多いのではないでしょうか?

今回は、なぜ、冬にもそんな経口補水液を常備しておくとよいのか、紹介したいと思います!

急に必要になったとき、自宅にあるもので作れるレシピも紹介していきます!

ぜひ最後までお付き合いくださいね!


結論:冬になると「胃腸炎」が流行るから

冬になると流行りだすやっかいな「胃腸炎」…。

以前にも、ウイルスについては説明させていただきましたが

胃腸炎の原因には、ノロウイルスやロタウイルスによるものがあります。

これらのウイルスがおなかの中に入ると増殖すると…吐いたり、下痢をする病気「急性胃腸炎」になる可能性があります。

どちらのウイルスによるものであっても、嘔吐や下痢、それに伴う脱水症状を発現する傾向が強いですね!

特にロタウイルスは、乳幼児に多く、発熱と長引く下痢が特徴です。

残念ながら、今のところ特効薬はありませんので、嘔吐や下痢によってウイルスを体外へ排出することが、症状の緩和につながります。

いわば、嘔吐や下痢が体を守る防御反応となっているということですね!

突然の嘔吐に困惑するかもしれませんが、数回~10回くらいの嘔吐がみられることが多いです。1~2回吐いたとしても、まずは自宅で落ち着いて対処することが重要です。

最初の6時間くらいは、最も吐き気が強く、吐き気止めの薬を使っても症状はおさまりにくいかしれません。

吐いている時に吐き気止めの薬を使うと、「吐きたいのに吐けない」ため、かえって苦しくなることもあります。

吐いてるときに水分を飲ませると、さらに吐いてしまいますので、嘔吐がおさまるまで時間が経つのを待つのがよいと思います。

家族に蔓延するとトイレ渋滞が…

ここでお勧めなのが経口補水液です!

経口補水液とは電解質(Na、Kなど)や糖質をバランスよく配合し、速やかに脱水症状を改善する飲料水です。

割と「糖質控えめ、塩分多め」の組成になっているため、しょっぱく感じることもあるんですよね!

また、体液に対して低張(浸透圧が低い)であると、体への吸収がさらに高まるため、素早く水分と電解質を補給することができます。

市販されているスポーツ飲料は糖質が多く塩分が少なめであり、浸透圧もやや高いことが多いので、より浸透圧の低い経口補水液を使用するほうが適切と思われます。

正しい飲み方とポイント

少量ずつ飲む

胃腸炎では胃腸が敏感になっているため、一度に多量の経口補水液を飲むと嘔吐を誘発しやすくなります。

15分から30分おきに少量(小さじ1杯〜大さじ1杯程度)ずつ飲むと、体に吸収されやすくなります。

一日の摂取量の目安

脱水症状の程度に応じて飲む量が変わりますが、軽度の脱水であれば約500~1000mlが目安です。

症状が重い場合には、すぐに受診して医師の指示に従いましょう。

乳幼児・高齢者の場合

乳幼児や高齢者は脱水症状になりやすいため、早めに経口補水液を与えることが大切です。
小さなスプーンなどで、慎重に少量ずつ頻回に与えます。

乳幼児の水分補給のポイントは、「根気よく、こまめに、少しずつ、」与えることです。

1回10~20mlの少量で、10~30分毎に「根気よく、こまめに、少しずつ、」与えます。2~3回飲んで吐かないようであれば、少しずつ増量します。

1時間あたり50~60mlが飲めるようになったら、あとは飲みたいだけ飲ませてかまいません。ただし、飲みすぎると嘔吐しますので注意してください。

1日あたりに飲ませる目安量
・乳児:体重1kgあたり30~50ml
・幼児:300~600ml
・学童:500~1000ml

 こういう時は受診しましょう。

・6~12時間以上嘔吐が続いたり、緑色の吐物が見られる。
・明らかな血便、黒色便が見られる。
・間欠的な激しい腹痛、啼泣。
・意識障害(顔色が悪いままウトウトする。刺激をしてもすぐに寝てしまう。抱きつく力もない。けいれん。など)
※けいれんは発症2~3日後に多く、嘔吐はおさまり下痢が続いてる時に見られます。

冬は感染症が怖い時期…必要なものを前もって準備、ストックしておくことも重要です。

自宅でも簡単に作れる経口補水液のレシピ

市販の経口補水液がないけど、外出する元気もない…なんてこともあるかもしれません!

そんな時は、以下の方法で家庭でも簡単に臨時の経口補水液が作れます。

材料
水:1リットル
砂糖:大さじ2(約20g)
塩:小さじ1/2(約3g)
レモン果汁:少量(味を整えるため)

作り方
材料をすべて混ぜ合わせます。

このレシピで作成した経口補水液の注意点

飲み過ぎに注意:適量を超えて摂取すると、ナトリウムが過剰になる恐れがあります。

糖分や塩分がほどよい濃度で含まれていますので、病気の初期には適していますが、下痢が長引いてくるとK(カリウム)も不足してくる可能性があります。

その場合は、市販されている経口補水液に切り替えた方が良いでしょう。


まとめ

いかがだったでしょうか!

夏だけではなく冬にも経口補水液が必要な理由がわかりましたね!
購入したほうが簡単に手に入りますが、自宅でも作れそう!ということがご理解いただければ幸いです。

学校やこども園などで子供が胃腸炎をもらってきて、家族全員感染…
なんて話もよく聞きます!

経口補水液を常備しておいて!楽しく冬を過ごしましょうね!



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