ヘルスケア新聞 気を付けたい市販の風邪薬の成分
こんにちは!大井田薬局です。
急に寒くなりましたね。急いで冬用のコートを出しました。
急に冷えると風邪をひく人も多くなってくると思います。
医療機関を受診できる方はいつもの薬との相互作用を病院、薬局で確認できますが、市販薬でとりあえず…なんて方は、一緒に飲んでる薬と飲み合わせが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
今回の記事では、注意したい市販薬の成分との飲み合わせについて一部発信していきたいと思います。
ぜひ最後までよろしくお願いします。
その1 解熱鎮痛剤
代表的な成分:イブプロフェン、ロキソプロフェン
多くの風邪薬に入っている成分です。
服用している方も多いと思いますが、喘息の方や、胃腸が弱い方は特に注意が必要です。
気管支喘息の方の中には10%ほどアスピリン喘息といって、特定の解熱鎮痛剤に反応し喘息様の症状が発現するかたがいます。初めて服用する成分は特にご注意ください。
胃腸が弱い方には上記の成分はおすすめしません。
解熱鎮痛をすると同時に、胃の粘膜を守ろうとする成分を抑制してしまうという副作用があることがわかっています。
その2 麻薬性の咳止め
代表的な成分:ジヒドロコデインリン酸塩
現在市販薬では、様々な種類の咳止めが含有されていますが、そのうちの一つです。
良く効く咳止めの成分なのですが、麻薬性鎮咳薬といって副作用にも注意が必要な成分です。
また特に注意していただきたいのが、12歳未満の小児には使用できないという点です。
2017年に米国 FDA が、副作用(呼吸抑制)の危険性等から、コデイン類の 12 歳未満の小児等への使用を禁忌等とすることを発表したことから、日本でも12歳以下の小児にも使用されないようになりました。
その3 鼻水止め
代表的な成分:ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩など
鼻水止めの成分も注意が必要です。
花粉症の薬は眠気に注意してください。というのは、広く知られていると思いますが、風邪薬にも同様の成分が含まれていることが多いです。
花粉症の方は、近年第二世代抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレジオンなど)を使用することが多いとは思います。
一方、風邪薬に含まれる鼻水止めは、いまだ第一世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる成分が主流です。こちらは一般的に眠気などの副作用が発現しやすいといわれており注意が必要です。
また、鼻水止めには抗コリン作用という作用が発現するものも多く、前立腺肥大の方、緑内障の方は症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。
市販の風邪薬は様々な症状に対応できるように多くの成分が含有されていますが、それがかえって注意が必要になる、といった面もあります。
どの薬を選べばよいか気になる方は、大井田薬局の薬剤師にぜひご相談くださいね。
以上になります。
いかがだったでしょうか。
これから、寒い冬が始まります。
防寒、感染対策、乾燥に気を付けて、楽しく乗り切りましょう!
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