知ってる?かつて存在した医薬品たち
こんにちは、大井田薬局です!
お昼休みにSNSを見ていたら、昔懐かしい医薬品の広告をまとめてる方がいて、すっかり懐かしい気分になってしまいました。
そこで、今回は「かつて存在した医薬品たち」というテーマでお届けします。
昔はバンバン使われていたけど、最近では見かけなくなった薬たちの歴史を紐解いてみましょう。
ちょっとマイナーな話かもしれませんが…。
よろければ最後までお付き合いくださいね!
なぜなくなるのか?
ところで医薬品ってどうしてなくなるのでしょうか?
色々な理由がありますが、基本的には需要がなくなると販売を終了する傾向にあるようです。
メーカーも採算の取れない商品を作り続けるのは難しいですもんね。
安全性や効果が優れた薬が次々と出てくるので、割と昔の薬は自然と使われなくなることが多いです。
様々な理由で使われなくなった医薬品は、「経過措置」という期間を経て市場から姿を消して、保険請求もできなくなります。
使われなくなった医薬品
では、紹介していきますね!
書いていてなんだかさらに懐かしい気持ちになってしまいそうです。
ノイチーム
まずはこれですよね!
個人的には販売中止になった薬の中でも特に記憶に残っている薬です。
リゾチーム塩酸塩という成分を含有した製剤なのですが、なんと薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会で有効性が認められないと判断されたというのです。
びっくりしましたね!かなり昔からある薬でしたが、現代の医療では使えない…ということなのでしょうか?
そんなこともあるんだなぁと感心したものです。
ジスロマックSR成人用ドライシロップ
次に紹介するのはこの薬です。
抗生剤の仲間で、今でも錠剤は存在しているのでいまだにたまに処方を受けることもあります薬です。
3日服用で効果は7日です!とよく説明しますが…、このジスロマックSR成人用ドライシロップはなんと!1回飲み切り!
その場で飲ませてしまったり、結構便利だったんですけどね!
理由は調べても出てきませんが、量が多かったりして需要が少なかったのでしょうか?
ちょっと残念です。
濃厚ブロチンコデイン配合シロップ
医薬品の名前には、強力!とか、フル○○!とか、色々な方法で、効果の良さをアピールするものがあります。
でも、この薬を初めて見たとき、濃厚ってなに…?って少し笑ってしまった覚えがあります。
いつかは服用してみたいなと思いつつ販売中止になってしまいました。
理由としては原料である、桜皮の供給が不十分になってしまったことがあげられるみたいですね!
スローケー
これも使いやすい薬でした。
徐放性のカリウム製剤ということで、服用回数も減るし患者さん的にも便利だったのではないでしょうか?(ちょっと錠剤大きかったですけどね)
代替になった際に、Lーアスパラギン酸カリウム製剤と単純換算できないとかで結構苦労した覚えがあります。
ランサップ、ランピオン
これに関しては時代の流れでしょうがないかなと思います。
ピロリ菌除菌の薬ですが、今は新しい薬が販売されていますね!
この薬に含まれる「ランソプラゾール」よりも新しい成分である「ボノプラザンフマル酸塩錠」という成分を含むボノサップ、ボノピオンという商品が現在は販売されています。
なんだかまだまだありそうですが…。
名前が変わった薬
ここからは、ジェネリック医薬品で独自の名称から一般名に変わった薬を紹介していきます!
国の方針で、間違いを防ぐためにジェネリック医薬品は独自の名称を付けることを推奨していないようです。
伴って、独自名称⇒ロキソプロフェン60㎎「○○」のような名前に徐々に変更になっていますね!
パテルテープ
最近は少し処方量も減ったような印象を受けますが、テープ剤の定番薬のケトプロフェンテープのジェネリックですね!
杏林製薬が販売している薬ですが、名称変更なった際に「杏林」になると思いきや、ケトプロフェンテープ「パテル」…パテルは残すんだ!って…
ちょっと笑ってしまいました。すみません。
ティアバランス
いまだに根強い人気がある?ティアバランス。
あの黄緑の容器を薬剤師ならば一度は見たことがあるハズ。
私もいまだにティアバランスって呼んでしまうことがあります。
現在はヒアルロン酸Na点眼液「センジュ」という名称で販売されています。
カリーユニ
カリーユニって先発医薬品だったんじゃないの?という方も当時はいましたが、カリーユニはジェネリック医薬品なんですね!
白内障の治療によく出る薬です。
現在は、ピレノキシン懸濁性点眼液「参天」という名称で販売されています。
ロブ、ロキソマリン
懐かしい、ロキソニンのジェネリックですね!
ロキソニンは使用量も多いのか、ジェネリックも沢山の種類が販売されましたね!
ロブって、はじめは、ロキソプロフェンなのかイブプロフェンなのかどっちなんだい!って混乱した覚えがあります。
カルフィーナ
結構使う方も多かったですね!ビタミンD製剤は茶色くて丸いコロコロしたカプセルが多いんですよ!
それが飲みにくい!という方が結構多く、使用することの多い薬です。
現在はアルファカルシドール錠 「アメル」という名称で販売されています。
ビーソフテンシリーズ
青い容器とピンクの容器があるビーソフテン。
私が前に勤めていた小児科門前では、カワイイって理由でピンクを採用していたな。
こちらは、ヘパリン類似物質○○ 「日医工」(※○○は各剤型)という名称で販売されています。
※クリームと油性クリームは違う薬なので間違えないように(自分への戒め)
あとは…現在セレスタミンの名前で販売している、「ベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤」も結構いろいろな名前のジェネリック医薬品がありますよね。
これも、そのうちなくなってしまうのでしょうか?
ベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤「○○」とか?
わかりにくすぎる…。
結構馴染みのある名前もあったので寂しい気持ちもありますが、確かに紛らわしい…のでしょうがないかな!という印象です。
まとめ
いかがだったでしょうか!
もしかしたら…使用したことのある薬がありましたか?
このように、社会の流れや、医療の進歩とともに使用する薬はどんどん変わります!
薬剤師も日々勉強していかないとすぐに置いて行かれそうです。
皆さんに安全に薬を届けられるように私も日々勉強をしていきたいと思います。
ぜひ大井田薬局の薬剤師にお薬の相談してみてくださいね!
※今回記載した情報は2024年11月時点での情報です。正確な情報は各ホームページなどをご参照ください。
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