【朗報】小児のインフルエンザワクチンに新たな選択肢が?!
こんにちは!大井田薬局です。
そろそろ冬の気配も見えてきて、そろそろインフルエンザのワクチンを検討する方も増えてくる時期ではないでしょうか?
大人はまだしも、小さい子供がいると…ワクチン接種させるのってとっても大変です!
小さいときにしていたワクチン接種は、"わけもわからず子供は受けて泣いていた"って感じですが、さすがに毎年打つってなると、小学生くらいまでの子供は特に抵抗しますよね…
毎年大変な思いをしているお母さま、お父さまに朗報です!
今回は、毎回苦労する小児のワクチン接種が少し楽になるかもしれない?情報が入りましたので紹介していきますね!
鼻から投与するインフルエンザワクチン?
インフルエンザウイルスの感染経路となる鼻にワクチンを直接吹きつける方法が、去年、国の承認を受け、子どもを対象に今年の10月から始まりました。
その新たなインフルエンザワクチンは「フルミスト®」というスプレータイプのもの!
スプレータイプのインフルエンザワクチンとは?
新たなインフルエンザワクチン「フルミスト®」はワクチンを直接、左右の鼻の穴の中に吹きつけるスプレータイプのインフルエンザワクチンです。
毒性の弱いウイルスを使った「生ワクチン」といった種類のワクチンで、国内では去年、2歳から18歳までの子どもを対象に承認されました。
インフルエンザウイルスは主に呼吸器を介して感染しますが、鼻にワクチンを接種することで、血液中だけでなく感染経路となる鼻やのどの粘膜にも抗体をつくることができる特徴があるようです。
接種回数はシーズンごとに1回で、注射の必要がないため痛みをいやがる子どもでもスムーズな接種が期待できそうですね!
国内で行われた臨床試験では、このワクチンを接種した人は接種しなかった人と比べるとインフルエンザを発症するリスクが28.8%減少したということです。
また、販売元の製薬会社によりますと、海外のデータではすでに使われている注射するタイプの不活化ワクチンと発症を予防する効果はほぼ同じだったということです。
新型コロナワクチンでも、話題になりましたが副反応も気になるところですよね!
国内の臨床試験では67.9%の人で何らかの副反応が見られ、鼻づまりやせきなどかぜに似た症状が報告されているほか、まれにインフルエンザで発熱する人もいたという情報もあります。
その他の注意点として、この製剤は鼻に噴霧して接種するため、鼻水や鼻づまりがひどいとき、鼻血が出やすいとき、鼻の手術を受けた直後など…鼻の状態が悪いときには、医師に相談の上、接種を判断する必要があります。
日本小児科学会が使用に関する考え方を公表
そんな、インフルエンザワクチンの新たな選択肢で話題になるなか…日本小児科学会は先月、このワクチンの使用に関する考え方を公表しました。
それによりますと、このワクチンは2歳から18歳までの人が接種の対象ですが、毒性の弱いウイルスを使っています。
妊娠中の人や免疫不全の人などはスプレータイプのワクチンを使わず、注射するタイプの不活化ワクチンのみを使うよう推奨する、といった内容です。
また、周囲の人がワクチンに含まれる毒性の弱いウイルスに感染する可能性があることから、授乳中の人や周囲に免疫不全の患者がいる場合も、注射するタイプのワクチンを推奨するとしています。
このほか、ぜんそくの方はスプレータイプのワクチンの接種後に呼吸をするとき「ゼーゼー」といった音がする「ぜん鳴」の副反応が起こる可能性があることから、注射するタイプの不活化ワクチンを推奨しています。
接種後の生活で気をつけるべきこと
フルミスト接種後は、注射によるワクチン接種と同様にアナフィラキシーなどの副反応が起こる可能性があります。
また、接種当日は、激しい運動や入浴は控え、ゆっくりと休むようにしましょう。
フルミストは、鼻から接種するため、接種後しばらくは、鼻をかんだり、鼻を触ったりしないようにしましょう。また、周りの人にうつさないように、咳エチケットを心がけましょう。
その他、接種後、体調が悪化した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
スプレータイプのワクチンは注射によるワクチンと有効性は変わらないという結果が出ているようです。
健康状態をよく把握しているかかりつけ医と相談して、どちらのワクチンを接種するのか選んでほしいところですね。
そして、以外に馬鹿にならない接種費用ですが…金額としては一般的に、9000円~10000円程度で、接種回数は1シーズンに1回で良いとのことです。
従来の接種方法とも金額の差異はあまりなさそうですね!
(従来の注射ワクチンは13歳未満で2回接種のため、2回分の費用が必要です。)
まとめ
いかがだったでしょうか!
鼻から投与できる製剤は、メリットも多いですが、注意点もあるようですね!
この製剤がこれから普及していくのかどうか、薬剤師としては経過が気になるところです。
いずれにしても、製剤的な工夫や改良によって投与しやすくなり適切な接種ができる、というのは喜ばしいことで好意的に受け止めています。
これからも製薬会社にはぜひ奮闘してもらいたいところですね!
また、私感ではありますが、日本も海外の薬局薬剤師のように薬局でワクチン接種できるような社会になれば、よりワクチン接種が身近になるのではないかと思いました。
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