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北海道の離島にある高校、廃校の危機!?~島の未来を変えた、三つの学びのプロジェクト~


皆さん初めまして!私たち、オクシリイノベーション事業部(OID)です!オクシリイノベーション事業部とは、北海道南西部日本海に浮かぶ
奥尻島にある奥尻高校の部活動のひとつです!

っていきなり言っても分かりづらいですよね。
では、初めにそもそも奥尻島ってどんなところ?どこにあるんだろう?という、皆さんの疑問に答えていきたいと思います!


北海道の海に浮かぶ島?魅力いっぱい奥尻島!

私たちが暮らしている奥尻島は、函館から西へ向かい、
海を渡った先にある離島です!

奥尻島に行くには、江差(函館駅からバスで二時間)からフェリーで2時間
函館空港から奥尻空港まで飛行機で30分で着くことができます!  
また、土日は丘珠空港からもアクセスが可能です!

奥尻島_アクセス

正直ちょっと時間がかかってしまうのがネック…。
でもでも、奥尻島は自然も魅力も溢れまくる観光の穴場スポットなんです!


海がきれいなのはもちろんですが…

奥尻の海

不思議な形の奇岩があったり…!

奥尻の奇岩_鍋つる岩

日のいっぱい当たる山の頂き!空気が美味しい!

球島山からの景色

そんな、魅力がいっぱい溢れる奥尻島なんですが、ある一つの課題があります。
それは、「人口減少」!実は奥尻島は消滅可能性都市ランキング4位にランクインしているんです…。

奥尻島は1980年から人口が減少し続け、現在は総人口が2400人余り。
ついに2014年、島唯一の奥尻高校は北海道の公立高等学校配置計画により、学校廃校させるか、奥尻高校を北海道立から奥尻町立にするか、重大な選択を迫られました。

このままでは、学校の存続も、島の未来も危ない!!!
そんな島の危機を乗り越えるため、奥尻高校が立ち上がりました!


消滅寸前の島を救う!?
奥尻高校「まなびじま奥尻プロジェクト」

奥尻高校廃校の可能性が生まれて、2016年、奥尻高校は北海道立から奥尻町立に変わり、新たなスタートを切りました!島の唯一の高校の廃校を防ぐため、2017年から奥尻高校は全国から生徒を募集することにしたのです!

さて、そうは言っても、ほかの高校と同じようにしていては入学希望者はあまり来ないでしょう。
「奥尻高校に絶対入学したい!」
と、全国の学生を惹きつけるような❝魅力的な何か❞が必要です。
奥尻にしかない、奥尻でしかできないことはいったい何だろう。
うんうんと知恵を絞り、ついに奥尻高校はある一つの策を講じることにしました。

題して、「まなびじま奥尻プロジェクト」
まなびじま奥尻プロジェクトを支えるのは、次の三つの学び。
島の課題と解決策を考える!   「町おこしワークショップ」
奥尻の綺麗な海を楽しもう!   「スクーバダイビング」
奥尻島の魅力を全国へ広める!  「奥尻パブリシティ本部」

奥尻高校を支える三つの学び2 (2)

今回は、この三つの学びについて、深掘りしていきたいと思います!


島の課題を発見し、高校生が島の未来を変える!
~町おこしワークショップ~

まず初めに取り挙げるのは、町おこしワークショップ
私たち奥尻高校の生徒は、総合的な探究の時間にこの授業を受けます。
授業と言ったら堅苦しい感じがしますが、全然そんなことはないんです!

町おこしワークショップについて

町おこしワークショップ九つのグループ

生徒は「観光」「農産物」「自然」「防災」「広報・運営」など計九つのグループに分かれ、それぞれ島の専門家プロフェッショナルの方からお話の機会をいただきます!

その後、各班で話し合いをし、専門家の方から聞いた課題を分析し、それを解決するための案を考えます!
ゴールは、高校・島内での発表!報告会に向けてみんなで準備を進めます!

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一昨年度は新型コロナウイルス感染症の流行を鑑みて、町内での発表中止となりオンラインでの開催となったため、2021年度は2年ぶりの最終報告会となりました!
今までの成果を奥尻島内の方々に向けて、そして島の課題を話してくれた専門家の皆さんに向けて伝えたい・・・!                そんな思いを胸に、いよいよ本番の時!

生徒は緊張でどきどきしながらも、今までの考えてきた課題の分析解決策発表広報・運営グループ進行の役目を務めました!

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今までの練習の成果を存分に発揮し、無事報告会を終え、専門家の皆さんから講評を頂きました。まだまだ課題があったり、お褒めの言葉をいただいたりと、自分たちの成長に大きくつながりました!

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この町おこしワークショップでは、島の課題解決策を考えるだけではなく…、チームメンバーとの協調性や、プレゼンテーション能力など、将来に役立つ能力を身に付けることもできます!
たくさんの生徒の成長を促す町おこしワークショップ!とても魅力的ですよね!


授業…だけど楽しい!?奥尻の絶景を満喫せよ!
~スクーバダイビング~

残りの二つの授業は、なんと選択式
まず初めにご紹介するのは、「スクーバダイビング」です!

奥尻の海は海底が見えるほど美しく奥尻ブルーとして親しまれています。
そんな美しい海を授業内で満喫できるのが、スクーバダイビングなんです!

スクーバダイビングの写真

スクーバダイビングの授業では、島の魅力である海を楽しめるのはもちろんですが、海の危険性やそれから自分たち自身を守るためにしなくてはならないことなどを体験学習で学ぶことができます!
さらにスクーバダイビングでは、いわゆる「オープン・ウォーター・ダイバー」というライセンスを取ることもできるんです!
卒業生の中には、現在スクーバダイビングの授業で学んだことを活かして、インストラクターを目指して修行している人もいるんです!
スクーバダイビングの授業、高校の間だけでなく、卒業後の進路にもつながるなんて、とっても魅力的ですよね!

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奥尻の課題と解決策をアピールし、島の魅力を発信!
~奥尻パブリシティ本部~

さて、スクーバダイビングとの選択授業で受けることができるのが「奥尻パブリシティ本部」です!

私が高校に入学したとき、私はパブリシティという単語の意味が分からなかったのですが、調べてみると「宣伝・広告」などを意味しているらしく…!
そんなパブリシティ本部の活動は名前の通り、奥尻島を魅力的に多くの人へPRすること

しかし、ただPRするだけというわけではありません
奥尻パブリシティ本部では、その発信方法なども自分たちで考えます
例えば一昨年度では、海洋プラスチックについて生徒自身が調べ、校内でその課題についてプレゼンテーションを行ったり、本校のfacebookの活用方法を模索したり、パンフレットを自分たちで作成して、役場の方にお願いし、回覧板に挟んでもらったりと、生徒が自分たちで考えた方法で島の魅力をPRしてきました!

そして2021年度は、3つのグループに分かれて様々な活動を行いました!
みんなで、意見を出し合いながら奥尻島のPR方法を考えていきました!
さらに奥尻島の様々な場所で実地調査を行い、スクーバダイビングにも負けないぐらい素敵な思い出を作ることができました!!
中には自転車で奥尻島を一周した生徒もいます!
パブリシティ本部の活動でも奥尻島の自然に触れることができます!!
そして最後は、各グループごとに計3種類のパンフレットを作成することができました!

<パブリシティ授業中の様子(2021年度)>

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まとめ

奥尻高校が掲げる「まなびじま奥尻プロジェクト」、いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、北海道の最西端にある奥尻高校を、身近に感じていただけたら幸いです。

このように、奥尻高校は、離島というデメリットを覆す、最先端な取り組みをしています!
今回の記事を読んで、「奥尻高校について、もっと知りたい!」と思った方は、ぜひ、本校Facebookもチェックしてみてください!


最後に、この記事を作成した、私たち「オクシリイノベーション事業部」についてご紹介します!
実は奥尻高校には都市部の高校と比べると遠征費が約二万円ほど多くかかってしまうという課題があるんです!
そんな課題を解決するために活動しているのが、私たち「オクシリイノベーション事業部(OID)」です!
Tシャツやトレーナーなどのオリジナルグッズの販売。奥尻島の地酒などのラベルデザイン良品計画さんと連携して、函館で行った奥尻マルシェ。ネットサイトSTORESによるネット販売など、多岐にわたった活動を行い、そこで得た利益を本校の遠征費のために還元しています!

私たちOIDはこれから、奥尻高校をさらに活性化させるため、奥尻高校の魅力をもっとたくさんの人たちに伝えるため、note奥尻高校の魅力について発信していきます!
ぜひ、興味のある方はこのアカウントフォローしてみてくださいね!
次回の更新もお楽しみに!

記事を読んでいただきありがとうございます! 私たちは都市部の高校と比べて高くかかってしまう遠征費の差額を埋めるために活動のための部活動として活動しています! 頂いたサポートは部活動の支援のために使わせていただいています。 もしよろしければサポートとフォローとハートをお願いします。