Have a Nice Burn①
はじめに
だいぶ前になりますが、8月24日~9月2日の日程でアメリカはネバダのBlack Rock 砂漠で行われたBurning Manに行ってきました。
Burning Manは世界中から5万人くらいアーティストが集まって、何もない砂漠に村をつくり通貨なしの物々交換だけで経済をまわす。んで、最終日に巨大な木造の人型を爆破するお祭りです。ちょっと何言ってるかわからないと思いますが、この記事を読めばわかるので大丈夫。
このときの思い出は誰にも読まれないブログに記録していたものの、それではあまりに無価値だということに気づいたので、広く目にとまるかたちで公開します。経験は情報として公開することで価値になる。誰かが利用できるから。
この記事を読んだ人がBurning Manに興味をもったり、もしかしたらフットワーク軽く行っちゃったりなんかして、自身の創造力をはちきれんばかりに発揮してくれたならそれに勝る幸せはありません。もし行ったらその体験は教えてほしいなー。てか飲みに行きましょう。
ではでは、文章と写真でつづるBurning Man のはじまりはじまりー。
チケット入手
Burning Manはあっという間に5万枚のチケットが売り切れる世界的に大人気のイベント。確実にチケットをゲットする為に、発売日は会社を休みPCの前で正座で待機することが必須。発売日は公式のホームページでチェック。僕が行ったときは開催日の半年前の2月に売り出されたような気がします。
で、発売日。この日のためにみっちり指立て伏せを行ってきた僕らのダブルクリックは音を超えました。購入ボタンを押下し、無事チケットをゲット。
砂漠であなたは何をするのか
バーニングマンのポリシーは「No Spectators」。日本語だと「傍観者いらない」です。つまり参加する以上は何らかのものを提供する必要があり、ちょっと見に行くだけーみたいな受け身な態度だと埋められます。
なので、どうするかーと友人と話し合った結果、「きなこ餅を大量生産して配る」に決めました。なんできなこ餅かというと、砂漠ならきなこがなくなっても砂でごまかせると思ったからです。冴えてる。
連れの紹介
日本から来る友人(高校時代の同級生)は、お嫁さんからアメリカ行きを大反対されたのですが、話が大きくなりお嫁さんの両親にまでアメリカ行きを断念するよう懇願されたときに、逆にスイッチが入ったと言っていました。逆境に追い込まれれば追い込まれるほど、ミッションの達成が困難であればあるほどそのスイッチはポチッとな。痕跡は残さない、完全に勝つ。そう言う彼の瞳に、失われかけていた炎が再び宿るのを、僕は確かに見たような気がします。
物資の調達
Black Rock 砂漠の最寄りの街はReno。Burning Man時期のRenoではキャンプ用品の値段が高騰するかもと思っていたので(実際はそんなこと無く適正料金でした。むしろ日本より安かったのでRenoで買いましょう)、出来るだけ日本で買ってアメリカに持ち込む考えでした。そんなわけでテントにマット、それから餅つきに使う杵や臼など、ネットで購入した物資を随時友人宅に送ったのですが、そんな僕の判断、あまりに甘かった。
友人とお嫁さんのLINE。友人宅に送り付けた遮光ネットからあしがついた。てか遮光ネットからアメリカってどんなロジック?遮光が必要なエリアはほかにもあるでしょ。どうして正解にたどりつけるの。こわい。まんじゅうこわい。完全に勝つ?可能なのか、このシックスセンスを相手に。バレたら終わるという現実。この事件より、僕らは細心の注意を払って行動するようになります。とりあえず残りの物資は出発の日付で空港に送付。ひとつのミスも許されない友人は数万円高いチケットを購入し、わざわざ韓国の空港を経由しての謎ルートでの米国入りを余儀なくされました(同時期に本当にあった上司の韓国出張に同行するという体で)。
旅立ちの日(友人の)
荷物がなんかもういろいろと超過。
杵は機内に持ち込めますか?
という質問を投げかけられた大韓航空担当者の気持ち。
イミグレーションで止められ、臼と杵がなんなのか説明する難しさ。
This is japanese mochi maker! you know?
バレたら終わるという現実。
様々な思惑が交錯し、闘いの舞台はアメリカへ。
(ちなみにこのとき僕はカナダにいたので、Renoで合流します)
②へ続く...