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【第2期_第4回講義】地方発グローバル・イノベーション

Oitaイノベーターズ・コレジオ第2期生の福島千尋(ふくしま ちひろ)です。2020年9月19日(土)にオンラインにて開催された第4回講義「グローバル・イノベーション」の内容をまとめました。

1. 講師の紹介

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ピョートル・フェリクス・グジハチ氏

プロノイヤ・グループ株式会社 代表取締役
モティファイ株式会社 取締役

ベルリッツ、モルガン・スタンレーを経て、2011年Googleに入社。アジアパシフィックにおけるピープルディベロップメント、2014年からグローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。
0秒リーダーシップ』『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法』『NEW ELITE』『Google流疲れない働き方』『日本人の知らない会議の鉄則』著者。

2. はじめに

世界から見ると日本はイノベーションを起こす時、東京に集中する傾向が見られる。これからは地方の中小企業や地方の学生がイノベーションを“直接“起こす必要がある。では、地方からグローバルにイノベーションするにはどうすればいいのだろうか。

3. パラダイムシフトとは?

パラダイムシフトとは、1つの状態から革命的にもしくは劇的に変化することである。これは、いつでも起こる可能性がある。例えば、新型コロナウイルスの面から考えると、日本の経済、自動化、地方でできる仕事=都会でできる仕事という働き方、衛生面の対策などの考え方がガラリと変化した。
パラダイムシフトで重要な点は以下の2つである。

・いつでも起こる可能性があるからこその本質的な価値を見つめ直そう!
・その時代には当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観に対し「なぜ正解は間違っているのか」と考えよう!

上記の「なぜ正解は間違っているのか」と考える必要があるのは、“良いことと思っている消費=悪い消費に!?”という考え方があるからだ。例えば、体にとって良いと考えられるヨガをし始めるとする。ヨガパンツを購入したり、食に気をつけてサーモンを食べたりする。すると、ヨガパンツの場合そのもとの原料の石油の消費をしていたり、サーモンの場合はサーモン工場(サーモンだけの大量生産)により南太平洋の破壊を進めていたりすることになる。一人の消費からだと大げさに見えるかもしれないが地球全体から見るとどうだろうか・・・。
よって、“問題は解決の糸口であり、解決は問題の入り口でもある”とも言い換えられる。

《グループワーク①:あなたにとってのアフターコロナの世界》

まず最初のグループワークは、ここ約半年間を振り返り、変えたい世界・残したい世界・新しく作りたい世界をグループ内で共有した。私たちの班ではzoom会議、web面接が増えた、これまでのやり方に対し、やらなくてもいいことが多かったことに気づけた等の意見がでた。

・所有→共有へ(豊かさの定義)
・ステータス→信頼へ(個人の価値)
・物質的→精神的へ(充実感の軸)
・私→私たちへ(主語)…etc.

などがコロナ前と比べて変化したといえる。

4. 価値の生み出しかた

先ほどのさまざまな考え方の変化は、「1つの専門性」から複数の「自分の強み・特徴」を掛け合わせて価値を生み出す時代へとシフトしているといえる。

この掛け合わせて生み出すイノベーションの事例として、世界への扉と言われるエストニア市場から3人の高校生が新たな価値を生み出すという動画を見た。

そこから、

・オープンな考え方
・新しい民主主義の実現
・新しい資本主義の実践
・ホラクラシー政府
・プロトタイプ思考

など、グローバル・イノベーションならではの発想とプロセスを知った。

《グループワーク②:自分のことどこまで知ってた?》

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まず、事前課題(死ぬまでにやりたいことリスト10個、どんな価値観を持って何を大事にしているのか)を共有した後、4つの文章に沿って自分を表現するというグループワークを行った。

このワークをする背景には、日本人の性格ともいえるような、"出来るorできない" という発想でやれない理由を探すところから始めてしまう思考パターンから、"やるかorやらないか" でやり始めるところから始める思考パターンに変えるという意図があった。

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自分のアイデンティティ、役割、態度、スキル、能力など、自分のことをどこまで知ってるのか理解する中で、ここでは「リーダーシップ」について学んだ。

・反応する瞬間
・行動をとって作る瞬間
・選択する瞬間
・依頼、待ち合わせ、お祝いする …etc.

上記のことから、リーダーシップとは発揮される瞬間で生まれ、生まれ持っての素質ではないのだとわかった。

5. なぜ、GAFAは優れているのか?


それは、優れたビジネスは人間の本能をおさえているからである。

GAFAのビジネスは4つの本能が基盤となっている。

・知性:もっと知りたい、もっと体験したい!
・感情:もっと繋がりたい、もっと認められたい!
・物欲:もっと食べたい、もっとほしい!
・繁栄:もっとイけてたい、もっと勝ちたい!

《グループワーク③:ローカルコンテンツ「とり天」の魅力を再定義してみよう》

最後のワークでは、大分県の名物とも言われる「とり天」の魅力を再定義するために、ペルソナの設計を行った。

ペルソナとは

あるサービスや製品のユーザーが感じる価値を、ユーザーに共感しながら考えるために設定する架空の人物。(※自分ではない、商品やサービスを買ってほしい相手ではない!!)
・言語化=メッセージ
・エレベーターピッチ作りのヒント
・認知度
・価値のやりとりがすべての関係者間で行われている

上記の4つのポイントを抑えながら、バリューチェーンを描いた。

ここでの学びは、ペルソナの設定の仕方、バリューチェーンの書き方、いろんな情報を調べ、プロトタイプを考えたり、綺麗なものに無理やりせずに、とにかくスピードをあげて考えを書き出したりする力であった。

今回の講義を通して、パラダイムシフトはいつでも起こる可能性があり、今、正解と思って生活していても別の視点から見ると間違いであることを知った。コロナの影響で生活がガラリと変化した今だからこそ、変化した価値観をうまく利用すれば地方からグローバルにイノベーションを起こすことは可能なのではと感じた。そのイノベーションを起こすためのポイントとして、ニーズや別の視点、GAFAのビジネスのような4つの本能を取り入れることなどを得られた。後半の講義に十分に活かしていきたい。


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