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【第2期_第9回講義】イノベーションの立ち上げ戦略
OITAイノベーターズ・コレジオ第2期生の山形ひかり(やまがたひかり)です。
2021年1月23日(土)にオンラインで第9回目の講義が開催されました。
今回はPR&マーケティングのプロフェッショナルである野呂エイシロウ氏を講師としてお招きし講義をしていただいた後、全9チームのプレゼンの発表を聞いていただき講評をいただきました。
1. 講師の紹介
野呂エイシロウ氏
大学時代から学生起業家として活躍。卒業後、雑誌編集者から「天才たけしの元気が出るテレビ」で放送作家になり、「鉄腕DASH」や「奇跡体験アンビリバボー」などのさまざまな有名番組を手がける。30歳からは、戦略的P Rコンサルタントとしても活躍している。数々の本も出版されており、3月には新書籍が出版される。
2. 野呂氏によるご講演「P Rとプレゼンテーションは同じだ」
広報とは
― 広報=やる気、自分の武器、自分の容姿などを常プレゼンテーションすること
― 素晴らしいものはたくさんあっても、日本全国に伝わらなければ意味がない
― やるなら徹底的に、桁違いの目標を立てよう
感覚的に流行は自然発生すると思っていたので、戦略的に広報を打つことが大事だということがわかりました。また、広報には常に魅力的であることも大事だということだったので、これからの大学生活で、勉強だけでなく趣味を見つけることや自分磨きをしていくことも大事にしていきたいなと思いました。
また合理的にスピードを持って取り組むことが大事というお話もありました。
制作する側として意識すべきは
「積み上げてきた過程や1から作ることへのこだわり<早いスピードで求められているクオリティーを提供」することである。私も普段の生活の中で、知らず知らずのうちに相手の要求が自己満足とすり替わってしまっていることがあるかもしれないなと気づきました。本当の目標を見失わずにやっていくことの重要性を教えていただけました。
質問コーナー
講義後、生徒から先生にいろんな質問が投げられました。
Q、これまでにやらかしてなんとかならなかった経験談はありますか?またその頻度はどのくらいですか?
A、僕にとっての失敗は世の中にヒットしなかったことで日々9割は失敗するが、あまり目立たない。だから職業柄そんなに失敗はない。
Q、求人サイトに公募しなくても人が集まるような会社があるがそれはどんな特徴があるのか?
A、社長のもとで働きたいと思えるかような会社か。仕事内容がよくイメージできるか。がキーとなっている。
Q、ご講義でしていただいた考え方ややり方を地方に取り込むためにはどうしたらいいか?
A、“日本は”、“地方は”という主語を使うことを止める。地域を背負うことより、自分がやることを多くの人に知ってもらう、使ってもらうことに尽力し、その結果、拠点が大分だったということの方が地域活性化につながると思う。
3. グループ発表
A〜Iチームまでの全9チームがプレゼンテーションを行いました。どのチームも企画の内容が出来上がってきていて、実現されるかもしれないというリアリティのあるものもあってわくわくしました。今回は私の所属しているIチームの発表の様子を報告させていただきたいと思います。
Iチーム「地元民の生活を豊かに」
地元民、特に様々な危機を抱えている大分の農林水産業にスポットを当て生活に豊かにすることを目指す。方法としては、農林水産業×IT×大分の強みで「超」スマート農林水産業を推進させる。スマホでMy農園を運営できたり、スマホで農林水産物を直売できるシステムを作ったりして農林水産業をI T技術で高付加価値化させる。
→既存のプラットフォームをできる限り使って利益率を上げよう。また、どんな農林水産物から始めるのかを考えよう。大分といえばこれ!というようなわかりやすい例を作ることで多くの人が求めるサービスになると思う。また、国も県も進めている事業なので、I Tを使って農業をしているということを全面にPRしよう。また、チームにテレビ局の人がいるので、その系列局の大きな会社に売り込みに行っても融資してもらおう!
4、まとめ
野呂さん独自の視点や言葉から、新たな発見がたくさんありました。物事を合理的に早いスピードでやることの意義、広報はプレゼンテーションであること、何か始めるなら大きく目標を持つことなど、常識だけではない物事の真理を突くような学びが多かったです。私自身の課題もたくさん見つけることができました。グループの企画としてはまた次につながるヒントをたくさんいただいたので、さらに企画をブラッシュアップさせ、多くの人に興味を持っていただけるようなものにしていきたいと思いました。どのチームも最初のプレゼンからどんどん形を変えてながら発展していっているので、最終発表でどんなプランになっているのかとても楽しみです。