【第4期_第7回講義】 「ビジョンフレーム・ワークショップ」で事業アイデアを見つけ出す
こんにちは。
第7回目の講義レポートを学生受講者の中上が書かせていただきます。
今回はミラクカンパニー株式会社代表取締役の鵜川洋明氏をお招きしてビジョナリーワークデザインの講演とワークショップを行いました。
講師紹介
17年間の企業勤め後、「今後は個として幅広く自由に個人や企業と関わりあい新しい働き方を模索したい」との思いで2013年起業。独自のビジョンメイキングやキャリアデザインノウハウ“VISIONARY WORK DESIGN”を確立。一人ひとりがその個性という可能性を拓いて生き働き、自分も誰かも世の中もハッピーにできる人を増やすべく活動中。渋谷にVisionaryWorkGarageという場を開き、個人や企業、NPO、アスリートなどにワークショップやキャリアコーチングなどを提供している。
ビジョンフレーム・ワークショップとは
自分のいのちを生かして誰かを喜ばせ、社会を良くするしごと・いきかた・はたらきかたをビジョナリー・ワークと呼んでいて、ビジョンフレームはそれを表現していく一つのツールです。今回はそれを使ったワークショップでした。
なかでもポイントとなるのが「つながりの実感」です。
このつながりについて考えることでつながりの実感が人を元気にするということに気付けます。
ここで大切にすべきなのは人に求められるものになろうとしすぎないということです。
人に求められるものをつくろうとしすぎると、自分のやりたいことが二の次になってしまい、軸があいまいになると同時に、それをやる人の心身の疲労が大きくなってしまいます。
ワークショップの実践
ワークショップでは、まず初めにコンセプトとビジョンの作成をしました。
5つのポイントで問題意識を明確にする
問題意識を明確にするために、5つのポイントを踏まえて、最終発表会に向けたグループメンバー同士で意見を出し合いました。
これら5つの内容を埋めていく中で、どこかに独自の問題意識を見つけることができるとユニークな解決策を考え出すことができます。
「問い」を使ってユニークが解決策を見つけ出す
問題の解決を考えるとき、まず初めに「問い」を考えることが大切になります。その背景は、VUCAと呼ばれるように、現代は変化の激しい時代であり、単純な解決策では対処し切れないほど問題が多様化してきた点にあります。そのため、様々な知恵や見方を結集する必要があります。
また、グループワークを通して、メンバーの持つ問題意識を書き起こして考えてみることで可視化し思考の質を上げることや、問われることで普段言葉にしていない無意識に触れることができます。
ここでドラッカーの名言を引用します。
このように答えよりもその根本となっている問いのほうが重要であることが分かります。
次により問いを深めるために3つのテクニックを使います。
テクニック①:無意識にある人の行動の表と裏の動機について考えます。
「それをすることで得られるもの」が表の動機で、「それをしないことで得られるもの」が裏の動機です。
テクニック②:人を壁の先に進ませる方法を考えます。
人に行動をためらわせる壁が5つあり
ます。せっかく良い解決策が見つかっても、行動に移すことができなければ意味がありません。これらの壁を乗り越え、行動を促す必要があります。
テクニック③:枠外に出て考えてみます。
「パワーフレーズ」と呼ばれる言葉を用いて枠外の考えをしてみます。例えば「地球が顧客だったら?」や「今の百倍の規模でやったら?」という少し現実的でない考えを持つことで思考の幅を広げることができます。
ビジョンフレームを活用して構想を練る
ビジョンフレームを活用することで3つの力が鍛えられます。1つ目は、実際に言葉に起こしてビジョンを書き出す「描く力」です。2つ目は、言語化して説明することで思いとロジックを両立させて「語る力」です。3つ目は、何度も適切な問いを繰り返すことによる「問う力」です。
特に、2つ目の「語る力」では以下の4つの観点で語っていきます。
今回のワークショップを通して、私たちのグループが取り組みたいこと、問題意識が明確になりました。最終発表会に向けて、大分を活性化させるユニークな解決策を考えていきたいと思います。
ビジョンフレームは、ビジネスだけではなく、様々なものに活用することができます。
講師を務めていただいた鵜川氏は『相手を巻き込む伝え方』(フォレスト出版)も出版していて、その中でもこのビジョンフレームは紹介されています。
このレポートを読んで興味を持った方は、是非、ビジョンフレームをお試しください。
次回は最終発表会に向けたプロジェクトの準備を本格的に行っていきます。
イベントレポートも作成予定ですので、お楽しみに!