【第2期_第3回講義】 未来を洞察し、イノベーションの種を見つける
Oitaイノベーターズ・コレジオ第2期受講生の山野 藍琉(やまの あいりい)です。今期3名いる高校生参加者の1人です。
8月22日に開催された第3回講義「未来洞察ワークショップ」の内容をまとめました。
1. 広告会社のアイデアの出し方
第3回講義では、博報堂ブランド・イノベーションデザイン ストラテジックディレクターの根本 かおり氏と経済産業省の梶川 文博氏をゲスト講師にお迎えし、広告会社のアイデアの出し方について学びました。
コロナなど昨今の社会情勢からして、かなり社会の先行きが不透明になっており、未来をしっかりと洞察してそれに対応した働きをするということが大事だということです。未来洞察は、未来に対して1つの結論を導くのではなく、不確定要素に着目し、答えは複数になってもいいということでした。
確かに、コロナ禍で先行きが不透明であり、確定要素がだんだん信頼できなくなってきている今の世の中では、不確定要素を踏まえたうえで考えることが重要だと感じました。また、これからの社会で未来洞察というテクニックは、社会のこれからを考える上でとても大切になっていくでしょう。
2. 未来洞察とは?
今回の「広告会社のアイデアの出し方」では、アイデアマップと似たような形で"未来シナリオ"を作成していきました。未来シナリオというものが、未来洞察を駆使して想像されている未来の姿だそうです。今回は、経済産業省が製作した未来対話マップを下地にワークショップを行いました。
未来シナリオの作り方は、未来事象(おそらく未来に出現または発生する確率の高い事象)と未来兆し(未来に起こりそうな事象…多分…)を組み合わせることで、未来シナリオを創り上げていました。確かに、不確定要素は多いものの、中には将来本当に存在しそうな社会の形が多く、高校生という世の中のことをあまり知らない立場からしても説得力の大きいシナリオが多かったと感じました。
自分が思うには、この未来シナリオを作るということは、未来を推定すると言うよりも、"将来こうなっているだろう"という目標を設定することにより、見えない先行きを無理やり見えるようにする効果に期待できるのではないかと理解しました。将来における目標を設定することで、逆算した企業活動や社会活動ができるようになったりするのかなと思いす。これはバックキャスティングという技術にもあてはまっていて、社会では本当に目標を設定して逆算した行動をするということが大事なのだと実感させられました。
3. 実践事例を考える
講義の後半では、実際に大分がどんな県になるべきなのか、未来洞察を駆使してグループワークを行いました。その活動の中で、まず決めたのは大分がどうなりたいかの目標で、そこから逆算もしくは意見を追加するというような形でした。
1回目標が決まってしまえばそこからは早く、自分たちの班では大分のコンパクトシティを基盤としたITシティ化というものになりました。最初のアイデア出しが最も時間を多くかかっていた点からも、目標、ゴールの設定というバックキャスティングを使った未来洞察はイノベーションに非常に有効だと実感できました。今後の活動の中でグループワークをすることは多いと思うので、しっかりと自分のものにしていきたいと思います。
また、第2回の内容である越境学習と組み合わせることで、とてもいい刺激を受けながらイノベーションを起こせるのではないかと感じます。今後の社会の中で未来洞察が大切になってくると思うので、しっかりと活用していきたいと思います。