手織り染め【奄美大島紬】のマフラー
あめつちの便り「土の音」🌺
【手織り染め「奄美紬」のマフラー】
布団の下に押していた、手織り染め奄美紬のマフラーを久々に巻いた。
頭の後ろから首筋辺りは温かい血液が流れているから、冷たい風が触れると身体中が寒く感じる。
マフラーを巻くことで、重ね着をしたような暖かい感触があるのはこのせいだ。
希少な手織り奄美紬は、大島出張時にお世話になったお客様のお母様(故)が、島を離れるときにプレゼントして下さったもの。
文字通り心のこもった暖かな贈り物❣️
改めて感謝・敬愛の気持ちが湧いてくる🙏🏻😌
幼い頃から身に付けた丹念な手織り技術でコツコツ織り上げ、奄美独特の泥染めで仕上げた奄美大島紬の生地から、気品があり実用的な襟巻きに丹精込めて拵(こしら)えたもの。
持ち帰っても、畏れ多くしばらく眺めるばかりだったけれど、大切に使ってこそ活きてくる。
軽くて繊細で柔らかく、亜熱帯の太陽と緑の燦々としたパワーを感じている😊
1973年に金沢から山陰~九州の自転車旅行で奄美を訪れた時も、1979年に帆走ヨット(トリマラン:三胴艇)で訪れた時も、 "カタン カタン" と機織りの音が まだ道端にまで聞こえていた。
そんな奄美の伝統織物「大島紬」は、世界的にも緻密で類を見ない絣(かすり)のシルク織物であり、コブラン織やペ ルシャ絨毯と並ぶ世界三大織物と言われる。
「大島紬」は、渋い色合いながら太陽の光を浴びると絹(シルク)の妖艶な輝きを放つと言われるけれど、室内で見ても気品溢れ繊細な優しさが漂う。
機械織りとなると手触りや着心地など多くの面で価値が異なり、手織りは貴重な文化財でもある。
在島中は、お神酒の起源を残し伝えたものと考えられる 【米・発酵飲料「みき」】の製造所を案内下さったり、奄美の薬草数十種を山を歩きながら教えて頂いた。
オリジナルの野草酵素を作ってきた丁寧に書き込んだレシピノートは家宝と言える。
お母様やお姉様とは、タイミング良く開催された「食と健康の講座」(玄米酵素主催)で席を並べる貴重なご縁もあつた。
伝統的食生活が今なお残り、元氣な長寿者が多い地域であるだけに、「食事と健康」への思い入れは深いのだろう。
ご自宅で 奄美の伝統料理をご馳走になったり オカリナを披露したりと、18才の自転車旅行以来の濃厚な思い出の数々はつきない。
今年、2021年7月26日、奄美大島・徳之島は沖縄本島北部・西表島とともに 「世界自然遺産」として登録された。
日本では、知床、白神山地、小笠原諸島、屋久島に次いで5つ目。鹿児島県では屋久島に次ぎ2つ目。
航空便は便利になったものの、世界に誇る奄美大島の自然と文化を慎重に確実に伝えて行けるよう、観光産業を含め 関わる全ての分野での気配りがなされるよう祈念するばかり‼️
何気に集会所に置いてあった石に記された文字は、島に伝わる言葉からで、結婚式や島唄や八月踊りの歌詞にもなっているという。
【今日ぬ ほこらしゃや 何時よりも勝り いつも今日の如く あらちたぼれ】
意味を聞くと以下の通り
「今日はなんというすばらしい(誇らしい)日でしょう
何時にもましてすばらしい
いつも今日のよき日のように
あってほしい(いや、あるだろう)」❣️
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