生き生き塾 谷川研修旅行
あめつちの便り「土の音」🎵
【生き生き塾 谷川一泊研修旅行】中村就一 記
恒例の谷川(※↓)研修旅行は、島村善行院長(島村トータルケアクリニック/千葉県松戸市)夫妻以下31名、事務局長内野秀三氏ら皆様の知恵を絞った企画のおかげで、車中もゲームなどで盛り上がり、全工程を賑やかに、全員楽しんだ。
まず配布された各自の脳内イメージ図による自己紹介は、自分でも不思議ですが、どうもマンザラ虚構でもないらしい、などと笑わせるポイントがあって、ワハハ、おほほと楽しんでいるうちに、到着時刻当てクイズの最も早い予想より4分前に、雪に覆われ軒にツララがきらめく谷川生涯学習センターに到着した。
◉《夕食の後は、会議室で研修》
若林治男氏の講話で、広池千九郎氏が重症の床から、神様に2年間だけ、命を下さいとお願いして、人間の最高の道徳を追究した話。
続いて、「鬼平犯科帳」の映画が上映され、人間の業(ごう)について、しんみりと考えさせられた。
◉《谷川の夜、魅惑的なイルカの歌》
今回の旅行で最大の話題は、めったに聞けないオカリナの生演奏だったろう。オカリナとは結いの意で、その口ばしの形をした陶器の首から素朴な音が聴く人の胸に何かを語りかけるがごとくに輝く。
オカリナで皆さんを魅了したのは、金沢から参加した上村彰氏で、自己紹介を聞くと、25歳の時に親の反対を親友が説得して、ヨットを手作りし、単独で69日間航海して南太平洋、ハワイの南4500キロにあるトンガ王国に渡ったという。
そこでは、ボリネシア人たちがイモと野菜とわずかの魚介だけの食事なのに、極めて健康で長寿なのに強い印象を受けた。人間の食べ物は自然に近いものでいいのだと確信、帰国して自然食品の店を開き、がん、アトピー患者の体質改善を指導して現在に至る。
◉《手作りのオカリナ我が手に》
当夜、宿の三階談話室では、内野氏が腕を振るってシェイクするカクテルはシンデレラやらブルーハワイなど。ほんのり気分が乗って来たところに、上村彰氏のオカリナの演奏が華を添えた。
曲目は、雅楽の越天楽、冬の夜、アベマリア、浜辺の歌、火山久作曲 炎の踊り、小さないのちなどだが、終わって静まりかえった会場では、涙を浮かべた方も何人か。その場でオカリナを手にとり撫でたりして、注文した人も複数あったようだ。
島村先生もすっかり感激して、その場で同好者を誘って金沢に行き、オカリナを作ろうという話にまで発展したのには驚くほかはない。
トンガから帰りの洋上、ビュイーツ、ビュイーッというなつかしいような、澄んだ哀愁を誘う、それでいて愛嬌たっぷりな音。見るとあたり一面イルカの
群れ。帰国してオカリナに出会い、これがイルカの歌だと感激してのめりこんだという。
知人が上村氏のオカリナ演奏が入ったCDを宮内庁に送ったら、天皇家では皇太子ファミリーは勿論大喜び、特に皇后さまが「何度聴いても、魅力的ですね」と仰られた由。
◼️生き生き塾・事務局長 内野泰三より
谷川研修は、皆が飽きない企画を考えています。そのため、出来るだけ全員が参加できて、共通の事を明るく、楽しくやって大いに盛り上がるようにしています。
中村就ーさん、昨年に引き続きの紀行文有難うございました。
往路バスでの中村さんの奥様ひささんの歌は、伴奏なしの本当のカラオケになりましたが、いつもながら澄んだお声に心が洗われました。また、復路バスでの鈴木さんの語りは、「日本昔話」を思い出させる、しっとりとしていてどこか気持が落ち着くお話しぶりで感激しました。その他の事は、中村さんが書いてくれています。
最後に、お世話係の皆様(井関、土田、斎藤、神崎、鬼本、安重各氏)お手伝い有難うございました。特に、モラロジー、翌日関係の手配をすべてやって戴いた土田さん本当にお疲れ様でした。
◉紙面発行:医療法人社団 洗心 島村トータル・ケア・クリニック(千葉県松戸新松戸3114)
http://wwww.stccjp/
◼️島村善行院長とのご縁は、手作り帆船仲間を介してクリニックの患者さんに誘われた研修旅行から。
廣池千九郎博士(1866~1938)が、モラロジー(道徳科学)の論文執筆に専念した拠点、谷川温泉(群馬県利根郡)に初めて赴きました。
以来クリニックにお呼びくださって、ご依頼のオカリナも製作。クリニック内の自然食堂「穀物菜館」で演奏会を開いて下さったりと懇意にさせて頂いています。
上梓間もないご夫妻の共著「医師がすすめる最高の食事・マクロビオティック」を謹呈頂き、金沢の料理教室でも大活躍❣️
◼️(※) 【秘湯・谷川温泉♨️】
谷川温泉は、日本百名山の一つに数えられる「谷川岳」南面の麓に広がる温泉地。文永5(1268)年、天台宗の高僧・浄海上人が谷川の流れに温泉が湧き出ているのを発見し、その地に薬師像を奉じて庵を造ったことに始まると伝えられています。
モラロジー(道徳科学)の創建者・廣池千九郎(法学博士、1866〜1938)が谷川温泉と谷川からほど近い大穴温泉を購入し、療養・研修施設として建設。
廣池は大正元年に大病を発症して以来、体温の調整ができない状態となり、さまざまな治療を試みます。中でも効果的だったのが温泉療法でした。
廣池は、人間は精神と経済と肉体のいずれかのことで悩んでいる。精神と経済は、モラロジーという学問をもって助けることができる。しかし、社会に貢献しようと志しても、病気のために果たせない人、医療機関に見放され苦しんでいる人がいる。こうした人たちを救うため、療養・研修施設を建設したのです。
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【土の音】(食育のグリーンノート&土の音工房)
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