【同人活動振り返り】RAILROAD研究所の活動を振り返る① 2015年まで
恐らく私のことをこれで認識している方が大多数だと思うのですが、同人サークル「RAILROAD研究所」をやっています。
サークルと言っても僕一人で書いて僕一人で出展しているので他にメンバーはいなくて個人サークルってやつです。
いまだに新人のつもりではいたのですが、思えばもう8年目。
せっかくなので、何回かに分けて振り返っていこうと思います。
①同人活動以前の「RAILROAD研究所」
前身はウェブサイト
そもそも「RAILROAD研究所」の名前は同人がスタートではありません。
前身はというと、2008年10月に開設した「関東鉄道研究所」というウェブサイトが前身です。まだ私が高校生の時ですね。
今のような線路サークルとは全く無縁な内容でした。駅めぐりとかそんな感じ。当時は掲示板とかで仲良くなった人たちの間でのOFF会とかもあって、幼いながらに楽しんでましたね。
当時は「大井駅」を名乗ってました。当時サイト上で公開していた架空鉄道の主要駅が元ネタです。
駅が抜けて「おおい」に名前を変えたのは明確な時期はなく、単純に鉄道系以外の活動時には「駅」が付いているのが不自然だったので「おおい」と別に名乗っていたら、いつの間にかに鉄道系のときまで浸食されたイメージ。
今も同人誌の奥付だけは「おおい(大井駅)」のままにしていますね。
その後、大学受験とかありましたが、大学合格後の2011年3月に復帰して名称を「RAILROAD研究所」に改めます。当時OFF会で知り合った友人と話し合って決めたものです。もうその友人とは暫く会ってなくて連絡も取っていないのですが元気なのでしょうか。
大学生時代
で、大学生の時はというと、撮り鉄でした。当時は貨物とかそういうのをメインで撮影することが多かったのですが、その中でレール輸送を撮る機会も多くなってました(いわゆる工臨というやつです)。
大学3~4年生など授業の空きコマが増えてきた時期になると、割と毎日に近いペースで越中島貨物線方面の観察をするようになります。
実はダイヤがだいたい決まっているので行先さえわかれば、みたいな感じなんですよね。それでもって分析とかするのも好きなので、気が付いたら輸送実績とかの統計を取るようになっていました。そう考えるとたぶんこういう同人誌を作ったりするのには気質的に向いていたんでしょうね。
ちなみに「レール」自体に興味を持ったのもその辺。
統計を取っている中で荷物に「60レール」「50Nレール」と出てきたので、どうして使い分けているのかなーとか調べていたら楽しくなってました。
後に出すことになる「レール観察」でレールの種類に注目した本が割と多くなっているのはそのためでもあります。
そういえば、いまでも工臨くらいだったら撮り鉄するのもありかなーと思ったりするんですけど、JR西日本の工臨って結構パターンが面倒なんですよね…。正直、越中島のような手軽さはないなと感じています。
②コミックマーケット89
申し込みのきっかけ
そういうわけで、割としばらく青春時代を工臨に捧げていたわけですが、具体的に考えて始めていたのは2014年の夏。
それまではそもそも「コミケはアニメの祭典」と思い込んでいて、アニメに1ミリも興味がなかった私には縁がないと思っていました。
ところが、大学の鉄道研究会とかがコミケに出展していたりとか、1年くらいバスにハマっていた時期もあったので、コミケ輸送用の都営バスとかを見に行ったりとか。そんなきっかけでコミケに触れるようになったのですが、そこで鉄道系のサークルもあるということを知ります。
そして、コミックマーケット88(2015年夏)では実際に会場に踏み入れたわけです。実はコミケの一般参加自体、これが初めてでした。
「自分で作って出すの楽しそうだし、レール輸送とか線路とか扱っているサークルがない、自分でやってみたいなー!」
というわけで気が付いたら参加申込書を買って帰っていたのでした。
まぁ最初だし落ちるよな…、とか思っていたら当選。そのまま落選を一度も経験せずに今に至っています。毎回緊張はするんですが。
「工臨」の世界Vol.1
大学院生でめちゃくちゃ越中島貨物線方面に通っていた時期だったので、当時はこれがメインコンテンツ。
そして「落ちても次のコミケとかで出せればいいから書くだけ書こう」っていう精神で作ってたのもあり、コミケ当選時にはすでに書き上がっていました。やっぱり初参加ってやる気出るよね。
自分でいうのもおかしい話ですが、毎日分の越中島貨物線発着の工臨の発送レールや行先を記録して蓄積したりしていたので、「関東の工臨といえば私」みたいな感じになっていました。
そういうわけで工臨を撮っている人の間では割と認知されていて、初参加にして会場で160部くらい会場で売れるという快挙を成し遂げたのでした。
その後も翌年のイベントや書店でも売れていたので、数年後にあの超ヒット作が出るまでは、この本が弊サークルの最高頒布数を記録していました。
ただこのシリーズに関しては「工臨の世界」を名乗りつつもどちらかというと「僕が書きたい年間誌」みたいな感じにしていたので、いま改めて読んでもおもしろい読み物だなーと思います。
ちなみにもうイベント頒布や書店販売もしていませんが、在庫はまだありますので、もしかしたら中古格安販売とかで手にすることができる機会があるかもしれません。
裏話ですが、表紙の「Vol.1」の文字が小さいのは、まさか翌年にVol.2出すと思ってないからです。
売れなかったら普通に1回限りでやめようと思ってました。
その自信のなさの割に初手で200部刷っていたのが今考えても笑ってしまいます。結果的にはそれでよかったのですが。
「コミケから活動を始めました」系の人間ではなかったのもありますが、結果的に最初からこれだけ売れたのはかなり運がよかったんだろうなと思います。同人の外での活動も割と大事。
レール観察~上野駅編~
コミケ当選してから追加で書いた2冊目。
コミケ前に工臨の本は仕上がってしまったので、「あと1ヶ月もあればもう1冊くらい書ける」ってことで書いた1冊です。今じゃ絶対にやらない。
ちょうど11月に線路切替工事があり、それを徹夜して撮影したのもあってそのことも書きたいなと思ったのもあります。
今も続いている線路系同人誌の最初の1冊。この本を書いたことがきっかけで線路系サークルになっていったというのもあります。
レール輸送に派生して、50Nレールとか60レールとかの違いとかを深く考えるうえでレールに興味を持ったという側面があり、割と「50Nレールと60レールの使い分け」という観点で書いています。
当時は上野東京ライン開業年という話題性もあって、会場で100部近く売れました。もともと私を知らない層がこの本を手にしていることが多かった印象もあり、個人的にはいまのファン層はこの本から来ている人が多いのかな、とも思います。
この本は翌年のコミックマーケット90で全在庫がなくなり、そこから再版していないのですでに手元に在庫はありません。
50Nレール→60レールへの交換が行われた箇所があって情報が最新じゃなくなったので再版を見合わせたからです。これを持っている方がいたら、だいぶ古参のファンですね。
ちなみに国会図書館にはありますので読んでみたい方はそちらで。
越中島工臨データ2015
凄く懐かしいものが出てきました。
越中島貨物線発着の工臨をすべて記録していたわけですが、それの1年分のレールの発送量とかをまとめた統計です。
コミケ直前に思い立ってコピー本を急遽作成して、70部くらい用意したら4時間で完売しました。コピー本なので書店には出さず。
翌年も出す際についでに少しだけ増刷したりしたので、その分が一応手元に少しだけ残ってます。もっともかなり古いデータだし工臨サークルじゃなくなったし、というのもあるので手元の在庫はさすがに処分しようかな、とも思ってたりはします。
そしてこのシリーズは2018年までの4年間は続くことになったのでした。
RAILROAD研究所カレンダー2016
実は卓上カレンダーも作ってました。最初のコミケだったので、手当たり次第に作ったのがこれという感じ。
当時は「売れてないなー」と思っていたのですが、サークル8年目となったいま振り返れば「よく2桁売れたなこれ」っていう感想が出てきます。
ケースだけでも在庫を減らそうと翌年も作ったわけですが…。
1回目のコミケを経験して
あれだけ売れたのもあったので、「楽しかった、またやりたい」。
…、というわけで、今までサークルが続いているのでした。
ちなみに書店販売とかも会場で売れるまでは自信がなかったのですが、これを機にCOMIC ZINで始めるのでした。
当時は鉄道系や評論系だったらCOMIC ZIN一択でした。メロンブックスは当時は委託審査が厳しい時代だったので選択肢にもなかったのです。
もうこの書店は使わなくなってしまったのですが、それは先のお話。
ただ、他のイベントに参加する、という発想はまだ持っておらず、
「次こういうことやるのは夏のコミケとかかなー」
「でも2回目のことすら考えてないから書くことすら決めてないなー」
という形で2016年が始まるのでした。
話も長くなりましたし、2016年以降の話はまた後日ということで今回はここまで。
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