【久慈でさらに四苦八苦 】24/06/22
#オトキューパス旅2024初夏 2-②
往復14kmも慣れない形態のチャリに乗ったらけっこうヘトヘトになり(電動ママチャリならさほどでもないのに)、とはいえ海岸線のサイクリングでもあったし、少しづつ霧も晴れてきたのでまあまあ気持ちよく、とりあえず駅近くの道の駅に行く。
ここにはやはりツアーの団体客がそこそこいる。
予め調べてあって、ここの山海里という食事処で海鮮昼ごはんにする予定は首尾よく遂行。
久慈と言えばあまちゃんの獲るウニである。でもウニ丼はさすがに高いので、小鉢のウニをシェアすることにし、あとはそれぞれ「漁師投げ込み丼」というのをいただく。ついでにやはりあまちゃんでも話題になった「まめぶ汁」も。
どれもとても美味しい。ウニは小鉢にほんのちょっとで1980円、高ーい!と思うけど、見た目よりは食べでがあったし、やはり美味しかった。でもチャリ乗りなのでビールは飲めない。ノンアルにする。ノンアルビールも最近はけっこうビールっぽい。ウニを食べるのにお茶やジュースじゃねぇ。
食べながら次の作戦を練る。しかし行くとこない。もうひとつの観光スポットは「琥珀博物館」だが、ここに行くのもろくな足がない。片道約6km。バスが「琥珀博物館入口」という所まで行くようだ……が、よくよく見ると
「当館はバス停からさらに2~3km離れています。予約してくだされば送迎します」
ですと。
てか2~3kmてアバウト過ぎでは。2kmならまだ歩くことを考えないでもないが3kmじゃアウトだ。
もう少し詳しく見ると、「琥珀館入口」バス停からなら1.7kmだがそこへのバスは特に土日は極端に少ない(なぜ!)。もう一つ「森前」というバス停ならもうほんの少し本数はあるが(でも1時間に1本あるかないか)2.4km。
ここまで書くのめんどくさいのかもしれないけど、やっぱ2〜3kmはアバウトすぎ。
てか、足の便悪すぎ!!!
結局疲れた老骨に鞭打って6kmを再びチャリに乗る。もぐらんぴあよりは道が単純だし凸凹がやや少なく走りやすいことは走りやすい。
琥珀博物館の展示は予想よりは遥かに良かった。どうせ虫の入った琥珀がいくつか展示されてるだけだろうと思ってたけど、あにはからんや、全面琥珀で作られた大きなモザイク画(一部は世界遺産でもあるロシア国立エカテリーナ宮殿博物館「琥珀の間」修復責任者の手になるらしい)とか、琥珀のパワーで癒される空間とか、そこそこ立派で見がいがあった。
が!
さてそろそろ帰ろうか、宿に行くにも久慈から少し鉄道に乗るのだし、それに間に合わないと大変だ、てころになって突然ポツリポツリと雨が落ちてきた。
iPhoneにも
「豪雨予報」
との通知。ええええええええ。
でもその通知通り、程なく土砂降りに。ま、まずい!
↑たまたまチャリを置いたところは建物からの雨水も滝のように落ちてくるところで、ヘルメットを救出しようとして私もずぶ濡れに。
とてもじゃないけどチャリに乗れるような雨でない。ここから戻るのに少なくとも20分。その時点で16:30で、宿に行くための電車は17:30発。
はじめはチャリを返却するのが17時までと思っていたのでまずは焦って観光案内所に電話。パニクってる私に案内所のお兄さんは怪訝そうな反応。でも、実は返却は18時で良かったのであった。案内所が閉まってしまう時間じゃなくて良かった。
それでも17:30の電車に乗れないと困る。駅から送迎予約もしているのだし。
が、アプリでレーダー確認すると、あと20分でやむ予想だという。雲があまりにもピンポイントなので焦りつつも笑ってしまう。
17時少し前、こやみになってきたのでとにかく出てしまう。完全にやんではおらずかなり濡れるが致し方ない。
まだ降っているのに太陽が顔を出してきた。行程の半分ぐらいはまだ結構降っていたが、後半はなんとか上り、途中で期待通り虹も見え(もうほんとにうっすらだったけど)やっとの思いで案内所に戻り、予定の電車にも余裕で乗れてめでたしめでたし。
でもそんなことでぐったりはしてしまう。
アマテラス敗北の巻?とも思うが、20分でこやみになってくれたし(でなかったらえらいこっちゃだった)太陽は確かに顔を出したし、今回は雨軍団のアヤマチてことでユルす。またいつもの妄想。
「あー、ごごごごめんなさい姐さん!! ミスりましたぁぁ! タイミング間違えてましたぁぁ! 虹をお見せするつもりで!! すんません、一度始めちゃうとなかなかすぐにピタッと止められないんす!」
私以上にパニクる雲と雨軍団。
*
*
それにしてもほんとに交通の便が悪すぎですわ、久慈。
しかも土日にバス便がますます減るってなんなん。
ドラマ「あまちゃん」では「北三陸」駅として北三陸鉄道の起点だった久慈駅。北鉄の大吉さんはじめ街の面々が必死で町おこししようとしてたじゃん。そして今でも、車で来る人はともかく、三陸鉄道には乗ってほしいんじゃないのか。鉄道旅を奨励したいんじゃないのか。
翌日に宮古の駅待合室でこんなポスターを発見。えええー、先に言ってよおお!久慈でこんなの見なかったよ(見落としただけとは思うけど)。
鉄道に乗ってやってきて琥珀博物館見てけれ、言うならもっとどうにかしてほしい。タクシーやら団体ツアーに頼るばかりじゃなくて!
そりゃ簡単ではない諸事情はあるんだろうけどさ。人が来ないからバスも出せない、でもバスもないから人が来ない。悪循環だよね。地元の人は車で動くのが当たり前だからあまり思い至らないのかもしれない。でも今、時代はむしろ「脱」モータリゼーションだと思うんだけどねえ。
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