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「日本橋江戸ばし」−鰹を運ぶ夜明け前−『名所江戸百景』
今日は寒かった、、。
自転車で数十分走りましたが、帰って手を洗う時の冷水の方が暖かかった、、。
コロナも人数が東京は390人になってしまって、どんどん増えていくんだなって思いますしね。でも気持ち的には、飲み薬も来月出るしオミ株が脅威的なものではなさそうというところです。
一月は今の所遊びの予定が入ってないので勉強漬けといった見通しなので感染しようがなさそうですが、、、。
去年の今頃ガチガチに喉傷めて咳出してコロナ疑うほどの風邪をひいたのであたためて保湿して生きていないと行けませんね。
手袋買お。
そんな寒い日も広重。
今日は『名所江戸百景』の②「日本橋江戸ばし」から見ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641375332283-BSV3kR44YJ.jpg)
この絵は擬宝珠と橋を間近で描いているものです。
昨日は雪の降る冬でしたが、今回は晴れ晴れとした夏の夜明け前らしい。
夜明け前なので人々が江戸に食材を運んでいる様子も描かれます。
船が岸に停まっている様子も以前北斎の『富嶽三十六景』の「日本橋」の絵で見ましたね。
実は灯台下暗しなのが橋の目の前に描かれる桶に入っている鰹。
これは人が描かれていないだけて、棒手振りが鰹を半台に入れて天秤棒で吊るしています。
あえて棒手振りの存在を描かないことでまさに橋に立って朝の忙しさを体感しているかのような感覚になります。
鰹について気になる記載があったのでちょっと調べます。
「女房を質に入れても初鰹」
「粋」といった独特の美意識を持つ江戸っ子たちの間では「初物を食べると75日長生きする」との言い伝えがあり、ナスやキュウリなど初物をこぞって飛びつく習慣がありました。
中でも「勝男」の縁起物とされた初鰹はその10倍、750日長生きするなどとも言われ、非常に高値となった時期があったのです。
初鰹が縁起物であったためにとても高価な値段で売買されたようです。
初鰹をを食べる時期は意外と緩い約束事として決まっていて、四月八日までに食べられれば遅れていないとなるそうで、花祭り前までと設定されているそうです。
女房を質に入れても初鰹の”初鰹”は総じて、現代で言うところの「ミーハー」な江戸っ子達が
「初物」に飛びつく様をユーモラスな川柳にして詠ったものなのです。
女房を質に入れてでも食いつきたいほど初鰹を手にしたいという食い込み方をしているのでしょうか。
それだけ季節モノに敏感な江戸の人の性格を表した諺なのですね。
そんな鰹はこの絵でも重宝したものとして描かれているようにも見えますね。
夜明け前に橋を渡る鰹はおそらく前日に獲れてから休むことなく運ばれてきたものであると言います。
美しい夜明け、棒手振りをあえて描かない画法それぞれが知れば知るほどそこにいるかのような絵でした。
また今日も1枚になってしまった、、、。
今日はここまで!