「王子の狐火」−狐よりも大河に心持ってかれています。−『江戸名所道戯尽』
大河を見ています。
今まさに範頼が刺されました。
やはり歴史を淡々と受験日本史のように暗記するだけではわからない事情を知れたり、脚本で着色しているとはいえそれぞれがどんな感情だったかを想像することができますね。
頼朝の周りの人間は世間的な地位は多少高かったかも知れませんが、生きるのが難しい時代に生まれたなと感じます。
大河を見る日曜夜は心が重くなる。
5回に1回でいいからバカコメディで終わる回が欲しいです。喜劇。
そんな大河に疲れた今日も広景。今回は『江戸名所道戯尽』の「十六 王子狐火」です。
◼️ファーストインプレッションと言いたい
ファーストインプレッションと言いたいところですが、以前広重の江戸百の最後の方に出てきてしまいました。。
その時も王子の狐火の話を見ましたね。
王子の狐火の話もしっかりみていきました。
狐が大晦日の夜に一本の榎の元に集まり、木を乗り越えられる者は官位を授けられるために王子稲荷に向かうことができる。
その王子稲荷に向かう狐は火をつけていて、その火の数の多さによってその土地の農民は来年の農業の吉凶を占っていたという言い伝えです。
今回の絵は人間を化かしておそらく王子稲荷に大名行列真似事のような様子。
カゴの中にはご満悦そうなおじさん。腕を組んで偉そうですね。いつもは体感できない殿様気分を味わえているのなら化かされても悪くないかもですね。
奥の方では火を灯した狐がたくさんいますが、今年のは多い方なのか少ない方なのか分かりません。
土地の農民はこの多さをどう見ているのでしょう。
今回の主題は王子の狐火伝説と描かれた他の浮世絵を特集するべきですが、以前やってしまったのでそちらをご参照。
どうしよう、かな。
今日は1ヶ月前に届いていた上総広常の本を読むでもしようかな。
ちなこちら。
彼が殺されてから狂い始めた鎌倉。最初の犠牲を見届けたいと思います、、。
多分あのシーンが印象に残り続けているのは、上総広常の話というより俳優の名演のおかげな気はしますが、、。笑
今日はここまで!
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