「四ツ木通りの引ふね」−江戸時代の方が生きやすい?−『江戸名所道戯尽』
今日は梶原が流罪になりましたね。
そして善児が置き土産として登場しました。
梶原はとんでもないものを置いていきましたね。
鎌倉殿の傲慢っぷりは本当に腹が立ちますね。安達のおっちゃんが屈服せずに立ち向かってくれてちょっと心打たれました。
毎回重いですね。
三谷幸喜監督だからコメディチックになるなんて楽しみにしていた半年前の私は馬鹿でした、、。
そんな大河に動揺してる今日も広景。今回は『江戸名所道戯尽』の「四十 四ツ木通りの引ふね」です。
◼️ファーストインプレッション
引船を描いた絵は以前江戸百でもみてきましたが、こんなにアップになった絵は初めてですね。
曳舟によって引かれている船に乗っている3人は一斉に一人の振売を見ています。
彼はキセルをふかしながらも水色のキセルを持ち上げているようです。
彼がわざと巧みな技で静かに奪ったのか、それともただの間違いで起こったことなのか、疑問は残りますね。
目線はしっかり3人の方を向いているので気づいているように見えますが、太々しい。
今回の絵は広景の割には落ち着いた絵ですね。
私はタバコも吸ったこともなければましてや、キセルなんてふかしたこともないのでどんなものなのかちょっと浮世絵を使ってみていきたいと思います。
◼️煙管×浮世絵
江戸時代の煙管は現代のタバコとは少し認識が違って、おしゃれ道具でもあったみたいですね。
今では無煙のアイコスができたように、煙たがられるものではなかったのかも知れません。
JTの公式サイトにあった情報がこちら。
この長キセルの朱羅宇というものはどんなものなのでしょう。
喜多川歌麿の『錦織歌麿形新模様』「文読み」です。
めちゃくちゃ長い煙管ですね。
タバコがるだけでただ座っているだけでも艶やかに見えますね。
なんだか初期の椎名林檎みたい。
彼女の右にある箱の中の灰皿も使っているのでしょう。
遊郭の中で女性が男性を誘った時に使われるのですね。
現代でいうと何でしょうか。私はお水はやったことがないのでピンと来ませんが、江戸時代よりももっと直接的なのかな?
江戸時代ではかなり通な男性でないと、野暮だとされて遊郭からは嫌われてしまうのかも知れませんね。
キセルの長さはその権威の象徴みたいなものなんでしょう。
後半に書かれていることはまさに一個上の遊女のキセルの話そのものですね。
モテ男にも煙管は非常に似合うアイテムだったのでしょう。
とはいえ、今回の広景の絵ではここまで細くて長い煙管ではなく、顔の長さと同じくらい。
写楽の『四世松本幸四郎の山谷の肴屋五郎兵衛』です。
今回の絵に割と似ているタイプのキセルですね。
一般市民が常用しているようなものでしょう。
この絵は役者絵ですが、その太さと赤いシンボリックなアイテムのイメージは彼の力強さを象徴しているように感じます。
煙管は現代のタバコと少し認識が違うようでした。
タバコ博物館でも行けばもう少し理解はできるかま?
でもタバコの匂いは咳き込むほど苦手なので、スモーカーがどうしてタバコに凝るのかを知るためにはいい機会かも知れませんが、、、。
いくでしょうか笑、、。
今日はここまで!
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