『しだらなささう』−未婚の芸妓さん、あんぐり口でねんね、、。–『風俗三十二相』
今日は歯医者に行き虫歯を治療してもらいました。
一箇所だけだったのですが全然関係ないところで知覚過敏がひどかったのでそこに薬を塗ってもらいました。
知覚過敏には小さい頃から悩まされてきたので薬を塗ることで軽減されるのだと初めて知ってとても嬉しかったのです笑。
何回か通って薬を塗ってもらうことで治るらしいので希望しかない話ですね。
年内に治ったらガリガリくん食べよ。
そんな知覚過敏とのお別れカウントダウンが始まった今日も日本絵画。
今日は月岡芳年の「風俗三十二相」の第二「しだらなささう」。
この女性は床に肘をついて口を開けて寝ています。この女性は京都の芸妓さん。
芸妓さんとしてはとても品のない一面ですが、誰も見ていないのでしょうか。
空の方を向いちゃって、右手が床でへし折れて変な方向向いちゃってます。
この女性の周りに転がっているものは使いかけの器や紙入れ、薬袋などがあります。これを見ると宴会があった様子であるようです。
宴会が終わってからだとまだ誰も見ていないかもしれませんが、誰かまだ宴会の途中だったらちょっと品のない下品な様子ですよね。確かにこれはしだらなそうです。締まりのないだらんとした表情と姿勢。
この時代の女性のヘアスタイルとして昨日いくつか紹介しましたが、今回ははそれを一つ一つ見ていこうと思います。
当時の女性のヘアスタイルには四つの構成要素があります。
一つは束ねた髪を頭頂で折り曲げる「髷」
二つ目は左右の耳側あたりの「鬢」
三つ目は襟足に沿って背中の方に張り出す「髱」
四つ目は「前髪」です。
こちらのPDFに詳しく図式化されています。
めちゃくちゃわかりやすい。。。
この図を見ると確かに江戸後期は張り出した鬢が特徴的ですね。
「しだらなささう」の女性も耳の上が見えないくらい張り出した鬢は襟巻きとかげみたいで特徴的です。
女性たちの髪型は時代で分けられるだけでなく未婚か既婚か、身分、年齢でも分けられると言います。
未婚の場合は島田髷という髷をするそうです。これは昨日やりましたね。
既婚の場合は丸髷をするそうです。
あ、これはよく見るやつだ!
とてもちょうどいいイメージが生地になっていたのでお借りしました。
やっぱり後頭部の折り曲げが束ねられているか否かでわかりますね。
遊郭の中でも色々格があったというのは去年良くやりました。それとまた似ているのか装いで自分の世間的な身分を表しているのですね。
今回はよく分かり易い図表を見つけることができて、今後も勉強に役立ちそうです。
今日はここまで!
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