(明日上書きする…n回目)『あつたかさう』-後家さんはぬくぬく、眉毛も抜く抜く…?-『風俗三十二相』
今日は体調がすこぶる悪いので明日投稿いたします。。。
なぜわざわざこんなことしてまで投稿するかというと、サボりじゃなくて忘れてるわけじゃなくて、気持ちはあるけど体が無理だと言うわけです…。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなことを昨日言いましたがなんとなく回復。
いくら後回しにしても今日の今後の予定的に言い訳してる暇なしなので授業前にちゃっちゃかやります!
今日は月岡芳年「風俗三十二相」の第四「あつたかさう-寛政年間 町屋後家の風俗」です。
女性がぬくぬくとこたつに入り読書をしています。
こたつの上には猫ちゃんも丸まっているのがわかりますね。
やはり猫ちゃんが浮世絵に出てくると、歌川国芳が想起されます。弟子の月岡芳年がそれを継いでいるように、絵の中に取り入れているのがいい味ですね。
この女性はこれまでのようにどこかの少女であったり芸妓であったりという若い未成年近くの女性を描いてはいません。
今回は副題にある通り、後家の女性です。
後家というのは亭主を亡くして未亡人になった人のことをさします。
夫に死別した妻をいうが,東北地方,中国地方では,後添いの夫,妻をゴケ,あるいはゴケテテ,ゴケガカなどと呼んでいる。山梨県,秋田県では出戻りの女性をさすところもある。さらに酌婦の意に使う地方もある。中世武家社会では後家生活に特別な規制はなかったが,近世になって家制度が確立し,儒教思想も加わって,亡夫の家を守ることが要求されるようになった。
https://kotobank.jp/word/後家-64462
後妻さんと私は勘違いしましたが、亭主が亡くなって独り身となった女性のことですね。誰とも再婚などはしていません。
後家の女性であること以前に、彼女の眉毛に注目してみると、剃り落としてあることがわかります。
黒などではなく水色で剃り跡があるのがそれを表しているのですが、なぜこんなことをしているのかというと結婚して子供が産まれると眉を剃り落とす習慣が当時はあったためです。
一般庶民の若い女性は、顔の形にあわせて眉の形を整えていました。江戸時代後期に書かれた美容本『都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)』では、丸顔は細い三日月眉、面長は少し太い眉がよいという記載があります。そして結婚をするとお歯黒をし(半元服)、子どもを産むと眉を剃り落とすことが(本元服)成人のしるしとなりました。また、遊女も眉化粧をしており、筆を用いて眉を描く様子が浮世絵にも残されています。
なぜ子供を産むと眉を剃るのかという起源に関しては詳しいことはわかりませんでした。しかしこの眉を剃る行為と伴ってお歯黒といった歯を黒くする行為もセットだったことがわかります。
よく想像すれば奇妙な顔面が出来上がってしまうのになぜやったのでしょうか。
また剃っても少ししたら生えてくると思いますがそれその都度沿っていたのでしょうか。
なにか資料が見つかれば掲載したいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?