「砂むら元八まん」−令和人は景色を見るが江戸人は聖地にアガる場所−『名所江戸百景』
え今日は朝ゴルフに行ってきて、程よく運動ができて一日捗るなあと思っていました。けれどこんなにも花粉に悩まされるとは思いませんでした。。。
今日一日の半分は鼻をかんでいたというのは過言ではありません！夕方に意を決して花粉に効く薬を買いに行きましたが、思いの外薬の値段が高いことに衝撃を受けました。泣く泣く一番安かったものを買い、帰ってから飲みました。すると父親がちょっと前に買ったけれどいらなくなった、ドラストで値段的に手が届かなかった薬を９割余らしていることを激白してきたのでそれをもらったところ、鼻水がこの世から消え去りました。
一日勉強ができる！と思ったオフも割と散々だったなと遠い目をしている今日も広重。今回は『名所江戸百景』の「砂むら元八まん」です。
◼️ファーストインプレッション
緑に埋められた一枚ですね。画面中央に伸びる堤防は道が整っていないので幅もあっておらず通りにくそう。絶対に一日に五人は両脇の水辺に落ちてますね。笑
手前の道には桜が咲いていて、密かなお花見スポットだったでしょう。また、鳥居もあるので人々が集まりやすかったでしょう。ここはきっと題名の通り元八幡。おそらく富岡八幡宮かなと予想します！
水辺に草が生えていますが、以前やった中洲とかではないのでしょうか？うーん、今の私の知識では予測し難い情報量ですね。笑
奥の白い帆を立てた船がいくつか航海していますが、海なのかな？川なのかな？それによって地理が変わってきますね。また、川だったとしてもこの辺りが埋め立てられた区域かどうかがわかってきますね。
◼️元八幡
先ほどここに描かれる鳥居を富岡八幡宮ではないかと予想しましたが、そんな予感！
土地開発以前の平安朝末より鎮座して当地方の産土鎮守神として広く信仰を集めている。深川の八幡宮の元宮と云う説もあり当宮を元八幡宮（もとはちまん）と俗称されている。江戸期中、末時代には江戸の郊外の名所として有名となり、特に桜並木の参詣道は江戸名所図会或は広重の「名所江戸百景」によりその様子が分かる。
富岡八幡宮の元宮であるらしく、そのために元八幡宮と称されているのですね。
この場所ですね。
近辺は完全な土地が広がっていますので江戸時代当時は水面で覆われていたとしても、今は埋め立てられた場所なのですね。
地図の真ん中少し上に「元八幡通り」とありますが、ここの区画の由来がはっきりと名残っていますね。
◼️砂村と歌舞伎の演目
この砂村という地名ですが、私にはピンときませんでしたがここを舞台にした歌舞伎の演目があるそう。
それも有名な鶴屋南北の「東海道四谷怪談」のクライマックスに登場するそう。
こちらは第三幕の全文が載っています。一読しましたがすんなり入ってこないのが私の頭の悪さ笑。。。
幽霊となったお岩を表現するために、さまざまな仕掛けが工夫されていますが、「隠亡堀の場（おんぼうぼりのば）」では、「戸板返し」という小道具の仕掛けが使用されます。
隠亡堀で釣り糸を垂れる伊右衛門の前に流れついた戸板には、彼によって殺されたお岩と小平の死体が表裏に打ち付けられています。「戸板返し」は、この2役を1人の俳優が演じるための仕掛けです。それぞれの役の衣裳が、あらかじめ戸板の表裏につけられており、戸板にあけられた穴から顔だけを出せるようになっているため、戸板を裏返すと同時に早替りができます。
この隠亡堀の墓というのがここです。
江戸深川砂村にあった堀。付近に火葬場があったために呼ばれた。現在の東京都江東区扇橋と北砂の間の十間川にかかる岩井橋付近。
ここの赤ピンは岩井橋クリニックという場所ですが、その西にかかる橋が岩井橋という橋。ここのあたりがお岩さんと小平の死体が流れ着いた場所であるらしい！
流れ着いたということは、ここはやはりほっそい河川ではなく広めの海があった場所だったのですね。
ちゃんとこの歌舞伎の演目にも触れていきたいところではありますが、不勉強もいいところなのでしっかり一幕から読んでからにしようと思います！
初めはなんてことない元八幡描きたかっただけの光景かと思いましたが、歌舞伎の演目を彷彿させる場所であったですね。勉強してもっと当時の文化を知っていけばわかるようになるのかな。。。
今日はここの元八幡と、歌舞伎の演目の舞台にもなった砂村について見ていきました！
今日はここまで！
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