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管理組合活動に参加しましょう!

分譲マンションを購入すると区分所有者となり、自動的にそのマンションの管理組合の一員となります。

マンション管理組合では維持管理を進めるための理事会が結成され、区分所有者の中から理事長、副理事長、監事などの役員が決められます。

役員の選出方法はマンションによって様々ですが、私が経験したパターンは以下の2つ。

一つは1棟で300戸を超える大型マンション。多くの区分所有者が自ら居住するファミリー向けで、毎年輪番制で順番に役員が回ってきます。一回に選出される役員は10名ほど。その中から理事長、副理事長、監事などの役員が役員間の自薦、他薦で決まります。

理事会は毎月開催され、その時々の課題について解決策を話し合います。とはいえ役員は皆、管理については素人なので、管理組合が委託契約している管理会社が滞りなく進行するようリードします。年度末には定期総会が開催され、全区分所有者に参加を呼びかけて一年間の総括を報告します。

もう一つは1棟で数十戸の収益物件。入居者の99%が賃借人です。区分所有者は全国に散らばっているため、輪番制で役員を決めるのは物理的に不可能です。それでも理事長と監事は必要なので、引き受けてくれる区分所有者が何年にも亘って役員を務めているのが実情です。

毎月理事会が開催されることは無く、年一回開催される定期総会も、理事長、監事、管理会社担当者の3名で行います。

私自身、自宅の管理組合では理事長や副理事長を経験し、収益物件では今も監事を務めていますが、他の区分所有者と同じで特別な資格や知識があるわけではありません。それでも管理会社が進行役となるため役員は務まります。

 役員を経験して痛感するのは、役員以外の区分所有者の無関心です。

毎月管理費を払っているため誤解を生むのか、自分たち所有者がマンションの維持管理の主体だという自覚がなく、「管理会社がちゃんと管理して当然」と考えている人が一定数いますし、管理組合の仕組みは理解はしていても “誰かがやるだろう”と他人任せの人も大勢います。

 それでも自宅マンションの方は意識の高い区分所有者が何人かいて積極的に管理組合活動に関わってくるのに対し、収益物件の方は全く関心が無い人が殆どです。

 収益物件の大家さんは個人的に契約している管理会社に入居者募集から退去立会い、現状回復工事に至るまで全て任せてあるため、ここ何年も(あるいは物件購入してから一度も)物件に立ち寄ったことが無く、ご自身の物件が今どんな状況かを知らない人も多いと聞きます。
こういう区分所有者が多くなると、マンションの共用部分は荒れてきます。

是非近いうちに一度マンションに立ち寄って以下の現状をチェックしてみてください。

 ・植栽やエントランス、エレベーターは綺麗に管理されていますか?

・メールボックス周辺などにゴミは散乱していませんか?

・自転車置き場は整然としていますか?

・建物の破損した箇所が放置されていませんか?

 これら全てが入居率に影響します。
問題を発見したらすぐに管理会社や理事会に改善要求しましょう。
そしてこの機会に積極的に管理組合に関わってみましょう。

 管理組合活動は区分所有者の義務ですが、権利でもあります。

管理組合の役員は誰でもなれます。“良くしたい” という気持ちがあれば、必ず改善できます。
尻込みせず、思い切って管理組合に飛び込んでみましょう!

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