給湯器交換のタイミング
入居から2年4か月で退去された新婚ご夫婦の話です。
いつものように退去立会いは私自身が行いました。その際、住み心地はどうだったか、設備機器のトラブルはなかったかもお聞きするようにしています。
その時の会話はこんな感じでした。
「そういえば、ここ数ヶ月給湯器の燃焼マークが途中で消えるようになりました。」
「ええっ、言ってくれたら直ぐに修理しましたのに。どのくらいの頻度でしたか?」
「最近は毎回ですね。」
「ご不便をお掛けしてすみません。」
「いやぁ、電源を入れなおすとまた燃焼するので、そのまま使っていましたよ。」
私が入居者だったら直ぐに連絡して修理してもらうだろうに、こういう我慢強い方もいらっしゃるんですね。
退去後給湯器専門業者にこの状況を伝えたところ、典型的な劣化の症状なので取り替え時期ですよと奨められ、早々に交換しました。
私は空室期間中も短期でガスや電気の契約をし、設備機器が正常に稼働するかどうかを毎回確認していますが、入居者との契約期間が2年間である以上、その途中で調子が悪くなることもあります。
故障しても直ぐには生活に支障をきたさないものもありますが、給湯器が故障するとその日から入浴できなくなるので深刻です。
業者の話によれば、給湯器の故障は冬場に多くなり、そうなると人手が不足して取替工事迄に何日もかかったり、希望する機器のメーカー在庫が無くなっていたりすることもあるようです。その間、しわ寄せは入居者に行きます。
故障の兆候が出ていればもちろん、出ていなくても、平均寿命を優に超えているのであれば、空室期間中に交換してしまう思い切りも大切だと思います。