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賃貸物件の照明効果 − 居室編 −

玄関、廊下、トイレ、洗面、浴室は照明器具が設置されているので、ブレーカーさえ上げておけば内見時も困ることはありません。では居室はどうでしょう? 

照明器具が設置されていないと夕方以降はもちろん、日中でも時間帯によっては薄暗い部屋を見せることになりますよね。
部屋の隅々までよく見てもらうためには照明が必要ですし、上手く照明を使えば部屋を魅力的に演出することもできます。

入居中ずっと使ってもらえる設備として照明器具を設置するのか、内見時用にだけ簡単な器具を付けておくのかはその部屋の家賃帯や大家さんの考え方によって変わってくると思いますが、私は効果的な内見対策としても設置することをお勧めします。ただしある程度のものでないと逆効果になりかねません。

照明器具でまず思い浮かぶのが丸いシーリングライトですが、極端に安価なものは白っぽい光だけの単色だったり発色がきれいでなかったりで使い勝手が良くありません。ここはケチらず調光調色機能付きのものにしましょう。大手メーカーの製品でも上手く探せば5千円程度から購入できます。それを設置した上で少しだけ暖色寄りに調色しておくと、温かみのあるくつろぎの空間を演出できます。

高級感を演出したいのであれば、簡易型ダクトレール(ライティングレール)にスポットライトの組み合わせをお勧めします。
スタイリッシュで内見者の目を引きますし、入居者が好みの電球に交換すれば明るさや光の色を変えることができ、スポットライトからペンダントライトに取り換えたり器具の位置を自由に変更したりと、カスタマイズに柔軟に対応する実用性も備わっています。さらに入居者がシーリングライトを望む場合は、取り外してシーリングライトに取り換えるのも簡単です。

照明器具まで設置が必要なのかな?と思っている大家さん、競合する新築や築浅の賃貸マンションの設備が今どうなっているか検索サイトでチェックしてみてください。
いつの頃からかおしり洗浄便座が当たり前になり、エアコンが当たり前になり、今はシーリングライト付きの部屋が当たり前になりつつあります。

どうせなら追いかけるのではなく、一歩先を行ってみませんか?

※ 次回は光の色の種類についてです。

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