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吾輩はご立派チルドレンである

アルファベット三文字とか四文字のそれらにぶち当たる。ADなんとかだ、間違いなく。僕は生まれた時から目がおかしく、頭の中身もおかしかった。目は早期発見で何とかなったが、頭のほうはどうにもならない。

さいしょの頃

チャンバラもままごとも好きな子供だった。テレビゲームにカードバトル、ボール遊びは苦手だった。トモダチなんていないくせして花いちもんめが好きだった。花いちもんめは、手つなぎジャンケンだ。あらかじめ決められた上辺だけのチーム同士を向かい合わせ、ジャンケンで勝てば相手のチームから好きな人間を一人奪える。そういうお遊びだ。説明になっているだろうか…。僕はジャンケンなんてクソ弱い上にトモダチもいなかったので、よく最後の一人になっては微笑していた。女子供の遊びだ。男もやったが。

がっこうの頃

園のクソ連中とは二度と顔を合わせたくなかった。お手紙ビリビリ事件(隣の園児に手紙を書いたが無視され、ビリビリにされた。お手紙というのは当時の僕にとって唯一かつ最も大切なツールだった。僕は家にあるすべての手紙を破いた。それらに何の価値も見いだせなくなったからだ)があってから、僕は少し荒れていた。元より信頼ならない連中だった。誰とも違う小学校へ入り、熱心に信じていたトモダチ100人の歌をお守りに入学した。が、現実とは非情であり、学校のフレンズたちは園の連中よりも下水煮込みだった。あんな奴らは人間じゃないと思っていた。陰湿な教室だった。いじめてくる奴はその鼻に拳を叩いてやると黙った。鬱陶しかったからもう一発やってやった。別に先生は怒らなかった。

学校の頃

もしもやり直せるなら~のくだりではだいたい、このあたりの時代が挙げられる。僕はこんな暗黒期は二度と体験したくないし、二度と勉強なんてしたくない。成績はほどほどに良かった。死ぬほどやったからだ。志望校に入れるくらいには。

学校の頃2

他人はこのあたりを最盛期と言ったが、僕は全くもってそんなことはなかった。興味深さはあるが、別に面白可笑しい要素なんてなかった。こんなものが青春なはずがないだろう。

学校の頃3

乾いた僕の心に水が差されたのはこの頃。もう僕の頭にはこの頃の記憶しかない。定春の時代と呼んでいる。昔の多くを忘れてしまっても、この頃のことだけは覚えている。僕が唯一、自分という人間に何か意味があると錯覚できた頃だ。愛せたかもしれない人と共に在り、僕はしあわせだった。だから、死にたかった。

会社の頃

濃厚ブラックで具合が悪くなった。

会社の頃2

本格的に病む。もっと早くに医者に行けば何か変わったのか。

会社の頃3

通院しながら仕事した。色々あって死のうとした。失敗した。

現在

特に何もしていない。ひたすらに家事を進めているが、貯蓄がガリガリ削られていく。

こじらせアダルトチルドレンやん……。


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