【短編小説】木曜のビヨンド ver.1
――親愛なる我が友に捧ぐ
レンブラントはいいよね。格好良い名前で呼ばれるし。誰もレインって呼ばない。ゴッホとかモネとか、変な名前じゃん。フィンセントとかクロードって呼ばれないじゃん。あれ、何でなのかな?
2限終わりの昼食どき、定春の寝癖が跳ねる。マトモに講義を受けているため、この時間の食堂の席は獲れない。今日は鯛茶漬けの気分だと言っていた定春の願いは叶わないだろう。僕は机に散らばったシャーペンとノートを回収し、教室を後にした。
日差しがあつい。
(モラトリアムは三度あ